- 開業医の平均年収は?
- どの診療科が一番稼げるの?
- 開業医が年収を上げるには?
開業医の年収は勤務医と比べて高くなる傾向があり、平均年収では勤務医の約1.8倍に達しています。
「自分の科目ではどれくらい稼げるのか」
「都心と地方では差があるのか」
「開業後に年収を上げるにはどうすればよいのか」
など、開業を検討する医師にとって気になるポイントは多いでしょう。
この記事では、診療科別・地域別の平均年収をはじめ、開業資金や収入アップの方法まで、開業医の年収に関する情報をわかりやすく解説します。勤務医からのキャリアチェンジを考えている方も、ぜひ参考にしてください。
開業医の年収は勤務医の1.8倍
第24回医療経済実態調査によると、開業医の平均年収は2,663万円でした。勤務医の平均年収約1,461万円と比較すると、開業医の年収は約1.8倍に上ります。
ただし、開業医の収入は売上から経費や借入返済、税金を差し引いた「差額」で算出されるのが特徴です。一方で勤務医は給与制のため、税金や社会保険料を差し引いた手取りが収入となります。
- 開業医の手取り = 売上 ー ( 経費 + 返済 + 税金 )
- 勤務医の手取り = 給与 ー 税金 ー 社会保険料
収入構造が異なるため、単純な年収比較だけでなく、経費や返済の負担も含めて把握しておくことが重要です。
科目別で見る開業医の平均年収ランキング
ここからは、開業医の平均年収についてカテゴリ別に紹介します。
開業医の平均年収は、診療科によって大きく変動するのが特徴です。診療科別の平均年収を見てみましょう。
| 順位 | 診療科目 | 平均年収 | 平均月収 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 小児科 | 3,068万円 | 256万円 |
| 2位 | 整形外科 | 2,988万円 | 249万円 |
| 3位 | 皮膚科 | 2,709万円 | 226万円 |
| 4位 | 精神科 | 2,587万円 | 216万円 |
| 5位 | 内科 | 2,424万円 | 201万円 |
| 6位 | 外科 | 1,977万円 | 164万円 |
| 7位 | 耳鼻咽喉科 | 1,890万円 | 158万円 |
| 8位 | 産婦人科 | 1,834万円 | 153万円 |
| 9位 | 眼科 | 1,512万円 | 126万円 |
データ引用:開業医の年収と勤務医の年収
平均年収の第1位は小児科(年収:3,068万円、月収:256万円)で、もっとも平均年収が低い眼科(年収:1,512万円、月収:126万円)の約2倍でした。
月収で比較しても100万円以上の差があり、開業医の平均的な所得は診療科目によって大きく異なることがわかります。
実は地方の開業医の方が都心より年収が高い

開業医は、都心より地方の方が高い年収を確保できる傾向にあります。
地方は土地代や建物代などが都心と比べて安いことが理由です。
また、都心部と比べて競合が少ないため、患者数が多くなりやすいのも地方ならではの特徴です。
一方、地方は都心と比べてスタッフを確保しづらい傾向にあります。
将来的に規模の拡大を想定している場合は、診療圏調査を実施した上で開業エリアを決めましょう。
その他の準備もしっかりしておくことが、安定かつ高い平均年収の確保につながります。
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開業は十分な開業資金を用意することが重要

勤務医は既存の病院に雇用される形ですが、開業医は自らクリニックや病院を立ち上げる必要があります。そのため、初期費用が高額になる点は大きなハードルです。
開業にかかる主な費用には、以下のようなものがあります。
- 物件契約料
- 設備・内装費用
- 医療経費
- 人件費
- 広告費
これらに加えて、開業後の運転資金も見込んでおく必要があります。
さらに、開業医は診療スキルだけでなく経営者としての知識も不可欠です。資金の準備とあわせて、経営に関する知識を身につけておくことが安定経営につながります。
資金確保の方法としては、転職によって収入を増やしたり、勤務と並行してアルバイトで資金を貯めるケースも少なくありません。
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開業資金を確保する手段としては、転職も選択肢の1つです。
勤務医と並行して、アルバイトで資金を貯める人も多いでしょう。
医師の開業・転職ならエージェントに相談
医師専門のエージェントは、開業・転職のためのサポートを行なっています。
開業はもちろんですが、年収アップを目指すなら転職という選択肢もあります。
医師専門のエージェント、「メッドアイ」のコンサルタントは、高額求人の理由を明確にした上で「できる限り好条件かつ納得度の高い転職の実現」に向けて、年収アップをしっかりサポートします。
まとめ(開業医の年収)
今回は、開業医の平均年収に関する情報を紹介しました。開業医は勤務医の1.8倍に上る高い収入を得られる傾向です。
ただし、事前に開業費を確保する必要があるため、資金面での不安がある方も多いでしょう。開業資金を貯めるには、高収入が期待できる医療現場に転職することもおすすめの方法です。
より高い収入を確保するための転職活動は、医師専門のエージェント「メッドアイ」を利用してみましょう。
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