今回は、内科医の平均年収や年齢別の平均年収、他の診療科との違いや年収を増やす方法を紹介します。
「内科医の平均年収は?」
「内科医の年齢別平均年収は?」
「内科医の年収は他の科と比べてどうなのか?」
このような疑問を持っている方に向けて、プロの転職エージェントが詳しく解説します。
内科医の平均年収は1,247万円で、他の科と比べて平均的となっています。
本記事では、年収がアップする「開業」についても解説しているので、内科医を目指す方はぜひ参考にしてください。
内科医の平均年収は1,247万円
労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、内科に勤務する医師の平均年収は1,247万円でした。
以下のグラフが平均年収の分布です。勤務医の就労実態と意識に関する調査を参考に作成
内科医の平均年収1,247万円に該当する1,000〜1,500万円台は、29.2%と最も多い割合でした。
1,500〜2,000万円以上も28.4%と多めであることがわかります。
2,000万円以上は10.9%でしたが、1,000万円を下回る割合は多くないため、比較的高い年収・給与を安定して確保できる診療科となっています。
内科医の年齢別平均年収は?
年齢別の平均年収は以下の通りです。一般内科の年収事情|リクルートドクターズキャリアを参考に作成
この表は、内科医の年齢層ごとの年収分布を示しています。
30代では「1,000万円~1,500万円」の割合が最も高く48%を占めており、次いで「1,500万円~2,000万円」が39%となっています。40代以降になると「1,500万円~2,000万円」が多数派となり、50代では約6割、60代以上でも半数に達しています。このことから、年齢とともに多くの内科医がこの年収層に収まる傾向がうかがえます。
一方で、「2,000万円以上」の割合も年代とともに増加し、50代で19%、60代以上では16%に達しています。全体としては、年齢と経験に応じて年収が上昇していく一方で、2,000万円を超える高収入層は依然として少数派にとどまっている状況が読み取れます。 あわせて読みたい
内科と他診療科の年収を比較
ここでは、内科医と他の診療科の平均年収を比較します。
順位 | 診療科目 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 脳神経外科 | 1,480.3万円 |
2位 | 産科・婦人科 | 1,466.3万円 |
3位 | 外科 | 1,374.2万円 |
4位 | 麻酔科 | 1,335.2万円 |
5位 | 整形外科 | 1,289.9万円 |
6位 | 呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1,267.2万円 |
7位 | 内科 | 1,247.4万円 |
8位 | 精神科 | 1,230.2万円 |
9位 | 小児科 | 1,220.5万円 |
10位 | 救急科 | 1,215.3万円 |
11位 | その他 | 1,171.5万円 |
12位 | 放射線科 | 1,103.3万円 |
13位 | 眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1,078.7万円 |
他の診療科と比較すると、内科医の平均年収は中間に位置しており、安定した収入を得られる診療科であると推測できます。
また同じ内科でも、大学・国立病院の場合は1,400万円〜2,000万円以下が半数を占めていました。
一方、民間病院の内科医は、1,000万円〜2,000万円以下の年収帯が90%を占めています。
クリニックに勤務する内科医は、600万円以下、1,000万円〜1,400万円以下、1,400万円〜2,000万円以下がそれぞれ33%です。
内科医の年収は、他の診療科と同様に医療施設ごとに異なることがわかります。 あわせて読みたい
内科医が収入を上げる3つの方法
内科医が年収を上げる主な方法は以下の3つです。
- 時給の良い所でアルバイトをする
- より高待遇の病院へ転職する
- 開業で年収は平均1.8倍に
それぞれの方法について詳しく解説します。
①時給の良い所でアルバイトをする
医師不足により、高待遇のアルバイト求人も多く存在します。
内科医のスキルや知識があれば、スポットのアルバイト求人も採用されやすいでしょう。
特に、消化器内科のスキル・知識(内視鏡関連)を身につけておくと、より高待遇の仕事が見つけやすくなります。健診業務など、内科医の代表的な業務の経験も有利です。
医師不足が懸念されている診療科でもあるため、より高収入を得るためにアルバイトという働き方を選ぶ医師も多いのです。 あわせて読みたい
②より高待遇の病院へ転職する
今勤めている病院よりも、待遇の良い病院に転職するのもおすすめです。
転職先は、医療業界からのニーズの高い領域か、民間病院が挙げられます。
診療報酬で優遇措置の取られている領域は、相場以上の年収を得られる可能性があります。
ただし、優遇措置に値するノウハウが必須のため、自身の得意分野や求人が多い条件を確認しておきましょう。
民間病院は、条件交渉ができれば高年収を実現しやすいのが特徴です。前職で豊富な経験を積んでいれば、少なくとも前職より安い収入になることはないでしょう。
転職に不安を感じている方におすすめなのが、医療業界に特化した転職エージェントです。
医師専門の転職エージェントを利用すると、プロから専門的なアドバイスを受けられます。
転職エージェントの「メッドアイ」では、専門のコンサルタントが納得できる転職に向けて徹底的にサポートします。現在の待遇に関する不満も話せるので、まずは相談からはじめてみてはいかがでしょうか。
③開業で年収は平均1.8倍に
内科医として自立し、開業医になる方法もおすすめです。
開業医の平均年収は2,748万円で、勤務医の平均年収1,488万円と1.8倍もの差があります。
年収を上げたくても多忙で時間が取れず、副業は難しい勤務医も多いでしょう。なにもできなければ年収を上げられない状態が続きます。
勤務医として年収に悩みがあるのであれば、開業すれば年収アップが期待できます。
開業を視野に入れている内科医の方は、こちらの記事も参考にしてください。 あわせて読みたい
内科医の年収に影響する要素とは?
内科医の年収は、単に診療科という要素だけで決まるわけではありません。以下のような複数の要素が年収に大きく関係しています。
勤務先の医療機関の種類
大学病院、国立病院、民間病院、クリニックなど、勤務先の形態によって給与水準には大きな差があります。 あわせて読みたい
たとえば、大学病院では研究や教育業務が多く収入が抑えられる傾向があり、民間病院や有床クリニックでは患者数や診療報酬に応じて報酬が上がりやすい傾向にあります。
勤務エリア(地域差)
都市部と地方では、医師の需給バランスが異なるため、年収にも差が生じます。特に地方では医師不足の影響から、高額年収での募集がされているケースも珍しくありません。 あわせて読みたい
勤務時間やシフト体制
当直の有無や、オンコール体制の有無も年収に影響します。夜間対応や休日勤務が多い勤務形態では、その分手当が加算されるため、年収が増加する傾向にあります。
これらの要素を総合的に判断し、ライフスタイルや価値観に合った働き方を選ぶことが、内科医としての年収を最大化するポイントといえるでしょう。 あわせて読みたい
まとめ(内科医の平均年収)
今回は、内科医の平均年収に関する情報を紹介しました。
平均年収は1,247万円で、他の診療科と比べても中間の位置です。
内科医の年収について把握するには、年齢や他の診療科ごとの年収について知っておくことが大切です。
内科医として働きたいと考える場合は、医師専門転職エージェントの「メッドアイ」に相談してみましょう。
当サイトでは、QOLの観点で診療科を紹介している内容もあります。内科含め、QOLの高い診療科について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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