「耳鼻科の医師に向いている性格の人はどんな人だろう」
「耳鼻科医に求められる能力や適性が知りたい」
このように悩んでいる医師も多いと思います。
この記事では、耳鼻科に興味のある医師のために、転職エージェント視点から耳鼻科の医師の性格傾向や適性について解説します。
耳鼻科医の仕事内容・魅力・やりがいについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
耳鼻科医に多い性格とは
人によって違いはありますが、耳鼻科医はどちらかと言えば、あまり自己主張をせず穏やかで慎重なタイプや、手先が器用な人が多いです。 あわせて読みたい
手先が器用な理由として耳鼻科医が検査を行なうときは、狭い範囲の中で粘膜を傷つけないように行なわなければいけない技量が必要となるからです。
また、耳鼻科医あるあるとして手術が少ないイメージを持たれがちですが、医療機関によっては毎日手術を行なう場合もあります。
耳鼻科医に向いている人は?
ここでは耳鼻科医に向いている人の特徴について、詳しく解説します。
1.コミュニケーション能力の高い人
医師は、患者に対して病状を分かりやすく説明しなければならず、また、患者の年齢層も小さな子供からお年寄りまでと幅広いです。そのため、ほかの職種よりもそれぞれの年代の人に寄り添える高いコミュニケーション能力が求められます。
特に耳鼻科医の場合だと、難聴症状のある高齢者が診察に来ることもあるので、ゆっくりと丁寧に説明しなければいけません。高齢者とのコミュニケーションが得意な人は耳鼻科医に向いているといえるでしょう。
2.手先が器用な人
耳鼻科医は日常的に診察で鼻や口などの狭い範囲を検査するため、精密機器を用いた操作能力に長けた器用さが必要になります。
また、外科的治療であれば手術を行なうことも多く、小さい器官を扱うため器用な人や細かい作業を得意とする人は耳鼻科医に向いています。
3.スピーディーに動ける人
耳鼻科は繁忙期(秋〜春頃)と閑散期(夏)の差が激しく、繁忙期では毎日多くの患者を診る必要があるため、スピード感を持って業務をこなしていかなければいけません。
特に1日に数件の手術を行なうこともあるので、オペ出しや術後の管理スキルも必要となります。
また、多くの機器を取り扱うため注意力も必要です。忙しい時期であったとしても、スピード感をもって丁寧に仕事をこなせる人は耳鼻科医に向いています。
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耳鼻科医の主な仕事内容とは
ここでは、耳鼻科医の主な仕事内容について紹介します。
業務内容や年収について解説するので、ぜひ参考にしてください。
業務について
耳鼻科医の主な業務内容は、その名の通り耳・鼻・喉・頭頸部の不調に対して治療を行います。
耳鼻科の治療範囲は一般の人が想像しているよりも広く、医療機関によって内容が異なり、どの症状も専門性が高いです。以下は、耳鼻科の担当領域の細分化です。
耳科領域 | 平衡障害・聴覚障害・中耳疾患・顔面神経障害など |
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鼻科領域 | 副鼻腔(炎症/腫瘍)・アレルギー・顔面外傷など |
咽頭領域 | 舌・口腔・咽頭疾患・睡眠時無呼吸など |
喉頭領域 | 音声・嚥下に関する疾患など |
頭頸部腫瘍領域 | 頸部の腫瘍・甲状腺腫瘍・唾液腺腫瘍など |
目眩・耳鳴り・アレルギーなどの症状が内科的な治療なのに対し、副鼻腔・耳の内部・咽喉などの外科的な治療もあります。 あわせて読みたい
診る患者も老若男女問わないため、専門的な知識がより求められます。
年収について
耳鼻科医の平均年収は1,078万円となっており、医師全体の平均年収1,596万円と比べれば、若干下回っています。 あわせて読みたい
ただ、耳鼻科医は内科や小児科などに比べると専門性の高い診療科となるため、医師の数も他の科に比べると少なく、需要は上昇傾向にあります。
そのため、勤務医と開業医では年収にかなりの差があり、開業医の平均年収は1,900万円〜2,900万円となります。しかし、開業には費用がかかるので返済が終わるまではそれほど所得に差はないでしょう。
耳鼻科医はこんな人におすすめ
ここでは耳鼻科医がおすすめな人について紹介します。
自分が当てはまっているのか、ぜひ参考にしてください。
1.専門的な分野を極めたい人
耳鼻科の診療は、担当領域により耳・鼻・咽頭・喉頭・神経などさらに細かく分野が分かれています。
そのため、耳鼻科医はより専門性を極めたい人に向いています。
2.幅広い年齢の患者を診たい人
耳鼻科は他科に比べて幅広い年齢層の患者が訪れるため、多様な年齢層の人々と関わりたい人におすすめです。
ただ、色々な年齢層の人と関わる故、どんな人とでも関われる対応力は必要です。
3.ワークライフバランスを大事にしたい人
耳鼻科では外科治療において手術を行なう場合もありますが、ほとんどが日帰り手術のため、他の診療科に比べるとプライベートも充実させることができます。 あわせて読みたい
医師という職業柄、自分の時間が取りにくい面もありますが、耳鼻科医は比較的時間が取りやすい点が魅力といえるでしょう。
また女性医師であれば、結婚や出産後も医師としてのキャリアを続けやすいと言えるでしょう。
耳鼻科医の魅力とやりがいとは
ここでは耳鼻科医の魅力とやりがいについて解説します。
1.選択肢が広く将来性がある
耳鼻科医は、勤務医・開業医・教育職などといったさまざまな働き方が可能で、働く先も総合病院やクリニック、検診事業など多様な職場を選ぶことができます。
自身のやりたいことに合わせて仕事を選びやすいのも、耳鼻科医の魅力と言えるでしょう。
働き方以外にも、耳鼻科の中で自分の得意とする分野や好きな分野の領域を選択することができるので、他の診療科と比べれば選択肢の多い診療科となります。
2.外科的側面と内科的側面の両方がある
耳鼻科医の魅力は、外科的側面と内科的側面の両方に携わることができるところです。 あわせて読みたい
外科診療でさまざまな処置や手技を行なう機会もあり、手術を行なうこともあります。
また、内科診療では咽喉頭炎・副鼻腔炎・アレルギーなどがあります。どの領域に関わっていきたいか、自分の希望に応じて働くことができるのも耳鼻科医の魅力といえます。
耳鼻科の専門医になるには
耳鼻科医として専門性を高め、耳鼻咽喉科専門医になるには、初期臨床研修後に耳鼻咽喉科に進み、4年以上の専門研修と資格試験を受ける必要があります。
必ず必要なわけではありませんが、上記の手順で耳鼻咽喉科専門医を取得すると転職の際にも有利になりやすいです。 あわせて読みたい
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まとめ(耳鼻科医に向いている人の性格とは?)
耳鼻科医は精密機器を巧みに操ることができるため、手先が器用なイメージを持っている人も多いでしょう。
ただ耳鼻科という特性上、幅広い年齢の患者が訪れるため高いコミュニケーション能力を必要とし、専門的な分野を極めたいという人に向いています。
また、耳鼻科は他の診療科に比べると、ワークライフバランスのとれた働き方をしやすいことが特徴です。特に女性は医師というハードな職業柄、結婚や出産を機に退職してしまう人も多いですが、耳鼻科医であればキャリアを続けることができるでしょう。
耳鼻科医の仕事を探す際には、その病院でどんな症例を専門としているか・設備の充実度・研修の豊富さなどを軸にしっかりとチェックしておくことをおすすめします。
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