女性医師がキャリアを積み上げていく上で気になるポイントに、「結婚のタイミング」があるのではないでしょうか。
医師は大学卒業後に研修期間があり、一人前になるまでに時間がかかります。
忙しい毎日の連続で、どのタイミングで結婚するのがベストなのかを悩む方も少なくないと思います。
「結婚願望はあるけど、どのタイミングで結婚するべきかわからない」
「結婚したい思いと、仕事に力を入れたい思いがありタイミングに悩んでいる」
この記事では、女性医師の結婚タイミングについて、ベストな時期やキャリア形成との兼ね合いを解説します。
女性医師のリアルな結婚状況や、出産後の復職に関する国の取り組みについてもご紹介しますので参考にしてください。
女医の婚姻状況のリアルとは
まずは、女性医師の結婚状況がどうなっているのかをデータを交えてご紹介します。
少し古いデータになりますが、北海道医療大学が2013年に発表した資料で、働く女性の未婚率が調査されています。
それによると、全体平均よりも医師の未婚率が高くなっています。
年代別の未婚率を以下にまとめました。
| 年代 | 全職業の未婚率(女性) | 医師の未婚率(女性) |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 93.6% | 100% |
| 25〜29歳 | 72.2% | 91.2% |
| 30〜34歳 | 43.5% | 51.3% |
| 35〜39歳 | 25.8% | 31.9% |
| 40〜44歳 | 15.2% | 22.8% |
| 45〜49歳 | 8.6% | 13.6% |
| 50〜54歳 | 6.3% | 13.3% |
| 55〜59歳 | 4.9% | 4.3% |
(「北海道医療大学看護福祉学部紀要」より一部抜粋して引用)
このデータからわかる通り、ほぼすべての年代で女性医師は他の職業よりも未婚率が高くなっています。
また、30代で未婚率が大きく下がりますが、その下がり方は全職業平均と比べるとかなり緩やかです。
医師の場合、20代前半はほとんどが学生や研修医であることから、他の職業と比べるとかなり高い未婚率となるのはある程度想定できる結果と言えます。 あわせて読みたい
出会いの場や婚活を頑張る時間も取りづらいという女医さんも少なくないでしょう。
そして、このデータから推測された平均初婚年齢は、全職業平均で31.6歳なのに対し、医師の平均は34.9歳と少し高くなっています。
女医にとってのベストな結婚タイミング3選
女性医師が結婚するのにベストなタイミングはあるのでしょうか。
すべての女性医師にとってベストだと言い切れるものではないにせよ、それなりにタイミングの良い「婚期」的なものは存在します。
それは、医師として働いていく上でターニングポイントになる時期です。
これからの医師としての人生やキャリアを考えて動き出す時期に、自分のライフステージに合ったタイミングで結婚をすることができれば、新しい生活を進めやすくなるのかもしれません。
ここからは、女性医師の婚期として向いている3つのタイミングをご紹介します。
1.医学部を卒業した後
少数派ではありますが、大学卒業時点での結婚を選択する人もいます。
大学卒業後は研修医となりますが、同期のお相手と在学時からお付き合いしているのであれば、研修先を合わせたり、一緒に生活できる範囲で揃えたりすることが可能です。
同じ目標に向かってスタートラインに立っているので、モチベーションも高い時期です。
少しの苦労は力を合わせて乗り越えていけるという自信もあるでしょう。
生涯を共にするパートナーとしてだけでなく、医療者として成長していく同士としての絆も深めやすいと思います。
同期でなくても、学生時代から将来を見据えたお付き合いをしている相手がいるならば、卒業時の結婚という選択はいいタイミングだと言えるでしょう。
2.研修医が終了した後
研修医期間を終えた医師も、心機一転のタイミングにあります。
このタイミングでの結婚も、生活を新たにスタートできるため、ベストな選択の1つです。
研修医期間が終わると、いよいよ医師として本格的に仕事に向き合うことになり、今まで以上に忙しくなります。
また、初期臨床研修が終わった時点で、年齢的には27〜28歳となっています。
専攻医を目指して後期研修に入った場合は、その終了時点で30〜33歳ぐらいです。
出産を希望するのであれば、この時期ぐらいまでに結婚しておきたいと考える方も多いでしょう。
先に紹介したデータでは、初期臨床研修が終わる20代後半より、30代前半の方が未婚率がぐっと下がっています。
初期臨床研修を終え、その後のキャリアやライフプランを具体的に考え始める時期に、結婚を選択する女性医師が多いことがうかがえます。
3.転勤や転職の時
転勤や転職といった環境が変わるタイミングも、結婚を考えるいい機会です。
自分自身が転職する場合もそうですし、お付き合いしている相手が転勤になるという場合もあるでしょう。
今まで同じ職場で働いていたとか、生活圏が近い相手と、転勤や転職を機に離れ離れになってしまうので、そのタイミングで結婚するというケースです。
医師は忙しい職業ですので、転勤で生活圏が離れてしまうと、お付き合いがそこで終わってしまうというケースもあるでしょう。 あわせて読みたい
しかし、そのタイミングで真剣に将来を考え、2人で新しい未来を作っていく決断ができれば、そこで結婚するのは自然なことです。
この場合、どちらかが相手に合わせて、同じ地域へ転職する必要が出てくることもあります。
結婚後も働き続けている女性医師は多い
女性医師の就業率についても見ていきましょう。
厚生労働省の調査によれば、女性の就業率は、職業を問わない全般的な数値では60〜75%程度です。
一方で、医師の場合は就業率が高く、大学卒業直後で90%以上にのぼります。
しかし、結婚や出産で一時的にこの就業率が下がる傾向があります。
ここからは、女性医師の就業率が年代ごとにどのように変わっていくのかを詳しくご紹介します。
(以下、厚生労働省「女性医師に関する現状と国における支援策について」を参照)
36歳になると就業率は76%まで低下する
女性医師の就業率は、大学卒業時点では90%を超える高い割合です。
しかし年々低下していき、35歳ごろに最も低くなり、76%まで落ち込みます。
これは、結婚を機に働き方を見直したり、出産や育児で一時的に休職したりすることが要因です。
一般女性では、20代後半で75%程度の就業率ですが、その後下がり始めて30代後半で66.9%と最も低くなります。
就業率が下がる傾向は、医師もそれ以外も同じと言えますが、就業率そのものは医師のほうがかなり高いのです。
50歳までの間に多くの女性医師が復職している
30代後半で下がった女性医師の就業率は、その後上昇に転じます。
おおむね50代ごろには85%を超え、ほとんどの女性医師が現場に戻っている状況です。
そして、60代に入ると、男性医師と同等の就業率まで回復します。
一般女性の場合、同様に40代後半までに70%程度まで回復しますが、男性と同等までの就業率には至りません。
全般的に女性医師の就業率が高いことがうかがえ、結婚や出産を経た女性医師が、高い確率で現場に戻っていることがわかります。
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女医が復職するための政府の取り組み
今や、新たに医師となる国家試験の合格者は、3分の1近くが女性です。
医師不足がうたわれて久しい昨今において、女性医師が結婚や出産のタイミングで職を離れてしまうことは大きな損失と言えるでしょう。
政府でも危機感を持って対策を講じています。
ここからは、女性医師の離職防止や復職支援に関する政府の取り組みをご紹介します。
(以下、厚生労働省「女性医師離職防止・復職支援について」を参照)
女性医師等就労支援事業
政府が都道府県に対して行う補助事業として、「女性医師等就労支援事業」があります。
これは、都道府県が行う女性医師への再就業サポートに対し、政府が費用を助成するものです。
女性医師が出産や育児で一度仕事を離れてしまうと、再び現場に戻るのに不安を感じる方も少なくありません。
子育てが大変なこともそうですが、医療の世界は日進月歩で進んでいるため、新たな情報収集や最前線の知識に追いつくことが大変だからです。
各都道府県ではこうした女性医師のための講習会や、現場へ段階的に戻れるような職場の斡旋などのサポート、相談などを行っています。
女性医師支援センター事業
「女性医師支援センター事業」は、厚生労働省が日本医師会に委託して行っている事業です。 あわせて読みたい
女性医師がライフステージに応じた働き方ができるよう、パートタイムや時短勤務で医師を受け入れる医療機関と女性医師をマッチングしています。
こちらの事業でも、再就業のための講習会や、専門スタッフによるコンサルティングなど、女性医師が現場に戻りやすくなるサポートを合わせて行っています。
一度離職した女性医師が、この事業の女性医師バンクに登録することで、相談や情報提供、職業斡旋を受けられる仕組みです。
女性医師の結婚タイミングとキャリアに関するよくある質問

Q 女性医師は何歳くらいで結婚する人が多いですか?
データ上では、女性医師の平均初婚年齢は30代前半〜半ばと、一般女性より高い傾向があります。
研修が一段落し、今後のキャリアや生活を具体的に考え始める時期と重なるため、そのタイミングで、結婚に踏み切るケースが多いのが実情です。
Q 研修医のうちに結婚するとキャリアに不利になりますか?
必ずしも不利とは言えませんが、調整コストは高くなりやすいのが現実です。
研修医は勤務先・勤務時間の自由度が低く、妊娠・出産が重なると周囲への影響も大きくなります。
一方で、パートナーの理解があり、研修先や専門科の選択を柔軟に考えられる場合は、大きな問題にならないケースもあります。
Q 結婚すると女性医師は辞めてしまう人が多いのでしょうか?
結婚や出産を機に一時的に離職・休職する人は一定数いますが、長期的に見ると、多くの女性医師が現場に復帰しています。
就業率は30代後半で一度下がるものの、50代までに再び上昇するのが特徴です。
「辞める」のではなく、「必要な期間だけ離れる」という選択が一般的です。
Q 結婚後もフルタイムで働き続ける女性医師は多いですか?
結婚後もフルタイムで勤務する女性医師はいますが、出産前後で勤務形態を一時的に変える人が多いのが実態です。
時短勤務、非常勤、当直免除などを選び、ライフステージに応じて働き方を調整しながらキャリアを継続しています。
Q 結婚を機に医局を離れる女性医師は珍しくありませんか?
珍しくありません。
配偶者の転勤や子育てとの両立を理由に、医局を離れて市中病院や非常勤に移るケースはよくあります。
医局を出たからといって医師としてのキャリアが終わるわけではなく、その後、別の形で専門性を活かして働く人も多いです。
Q 結婚とキャリアの両立に悩んだら、誰に相談すべきですか?
職場の上司や先輩医師に加えて、医師専門の転職エージェントや女性医師支援窓口を活用するのが現実的です。
客観的な立場から、結婚・出産後も続けやすい働き方や職場を提案してもらえるため、一人で悩み続けるよりも具体的な選択肢を持ちやすくなります。
中でも、医師専門の転職エージェント「メッドアイ」では、女性医師のライフステージを踏まえたキャリア設計の相談が可能です。
結婚を見据えた転職や、将来的な出産・復職を想定した働き方の選択肢についても、医師業界に精通した担当者がサポートします。
今すぐ転職を決めていなくても、情報収集や方向性整理の段階から相談できる点も大きなメリットです。
結婚とキャリアのバランスに悩んだら転職エージェントも活用しよう
医師としてキャリアを極めたいと頑張っている女性医師でも、結婚を考えるのは自然なことです。
しかし、結婚や出産で、一時的にキャリア形成のスピードが緩むことはある程度覚悟が必要でしょう。
特に出産ではどうしても一旦臨床の現場を離れることになります。
その後の復職については、国や自治体、日本医師会の支援を受けることも可能ですが、民間の転職エージェントを利用するのもおすすめです。
医師の転職に特化した専門エージェントであれば、多数の求人情報を持っています。
女性医師がライフステージに合わせて働ける職場を見つけやすいのがメリットです。
子どもが小さいうちは子育てと両立できる時短勤務やアルバイトなども視野に入れて、幅広い仕事探しができます。
医師専門の転職エージェントなら「メッドアイ」
医師はキャリア形成の途上で転職することが珍しくない職業です。
それは、女性医師が結婚や出産で一時的に仕事を離れる場合にも言えることでしょう。
現役医師が転職する際には、忙しい業務の合間に転職に必要な情報収集が大変な労力となります。
同様に、一度離職した女性医師が復職を目指す場合にも、適した職場を自分だけで探すのは大変です。
医師専門の転職エージェント「メッドアイ」では、こうした医師一人ひとりの悩みや事情に合わせた求人をマッチングしています。
女性医師のキャリアプランづくりにも寄り添った実績が豊富にあり、結婚を機に働き方を変えたいといった希望にも合わせた求人をご紹介することが可能です。
無料で相談できますので、具体的な転職を決断する前の段階から、お気軽にご相談ください。
まとめ(女医(女性医師)のベストな結婚タイミングは?)
女性医師が結婚を考えるとき、キャリアプランをどうするかは悩みの種かもしれません。
医師は20〜30代の時期を研修医として技術研鑽に費やします。
その間は収入も決して多くないですし、今後のキャリアのためには途中離脱もしづらいでしょう。
こうした状況から、研修医や専攻医を終えたタイミングである30代ぐらいに結婚する女性医師が多くなることは、データからもうかがえます。
また、出産を考えている女性医師も、出産が難しくなる年代になる前の結婚を選択することになります。
女性医師の結婚タイミングとして適切なのは、研修が終わったタイミングや転職を考えるタイミングなど、生活を心機一転できる時が向いていると言えるでしょう。
一通りの研修が終わっていれば、出産で一時的な離職があっても、現場に戻れる自信につながります。
そして結婚や出産でキャリアプランを見直す場合は、転職エージェント「メッドアイ」に相談してみるのがおすすめです。
ライフステージに応じた働き方を見つけるために、ぜひ気軽に相談してください。





















