心臓血管外科医は激務と言われている仕事です。しかし具体的な業務内容については知らない方も多いのではないでしょうか。
「心臓血管外科医は激務って本当?」
「心臓血管外科医の業務について知りたい」
本記事では心臓血管外科医が激務と言われている理由について解説します。やりがいや業務内容についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
心臓血管外科医の役割と診療範囲
心臓血管外科医の主な役割は、心臓や大動脈の手術を行うことです。 あわせて読みたい
当然ですが、心臓は私たちの体の中で重要な器官です。少しの不調が死に至るケースも少なくありません。
そういった患者に手術を行い、早期に元の健康な生活を送ってもらうのが心臓血管外科医の役割です。
心臓血管外科の診療範囲の対象となるのは、心臓疾患、大血管疾患、末梢血管疾患、静脈血管疾患です。この中で最も主となるのが心臓血管であり、冠動脈疾患と弁膜症の手術を行うケースが増えています。
どのような症状であっても、最初は内科や整形外科を受診するケースがほとんどです。
その後、心臓血管外科が必要となれば紹介されて患者がやってきます。心臓疾患の場合は、循環器内科との連携も必要です。
心臓血管外科医の平均年収はどれくらい?
心臓血管外科医の平均年収は勤務先の病院によって異なります。 あわせて読みたい
経験年数によっても年収は異なるため、一概に判断することはできません。
一般的には1,000万〜2,000万円程度が平均年収と言われていますが、あくまでも参考程度に考えておきましょう。
なお中央値は1,600万円程度というデータもあります。転職によって年収が上がったというケースも多いため、将来性は十分にある仕事と言えるでしょう。
外科は一般的に高収入となっていますが、外科の中で言うと心臓血管外科医は平均的な年収なので、特別に年収が高水準というわけではありません。
後述しますが、心臓血管外科医は外科医の中でも激務と言われている仕事です。
年収に対して業務量が多いというのもあり、なり手は減少傾向にあります。年収ではなく、業務内容にやりがいを感じる人が心臓血管外科医には向いています。
心臓血管外科医が激務と言われる理由
心臓血管外科医は医師の中でも激務と言われています。その理由は以下の通りです。
- 休日や夜間の対応も多い
- プレッシャーや責任が重い
- 仕事優先の生活になる
1.休日や夜間の対応も多い
先ほども述べたように心臓は体の中でも重要な器官です。不調があった場合は、すぐに手術をしないと手遅れになってしまうかもしれません。 あわせて読みたい
そのため、休日や夜間に対応をしなければいけない場合もあります。
手術室で何時間も作業をしなければいけないこともあります。連続勤務時間が長くなってしまうケースも珍しくありません。肉体的な負担が大きい仕事と言えるでしょう。
病院によっては、万が一の呼び出しがあった際に対応できるように、休日でも出勤できる体制を整えておかなければいけない場合もあります。
緊急時に備え、旅行や飲み会などに行きづらくなるかもしれません。休日であったとしても、頭の中に仕事のことがよぎる一日になってしまうでしょう。
仕事とプライベートの境目がなくなりやすい仕事だと言えるかもしれません。
2.プレッシャーや責任が重い
医師は人の命を扱う仕事であるため、他の職業と比べてプレッシャーや責任が重いです。 あわせて読みたい
その中でも心臓血管外科医は、人一倍プレッシャーや責任が重くのしかかる仕事です。
心臓は患者の命に直接関わる器官です。重篤な症状を扱うケースも多く、手術や処置にはプレッシャーがかかります。
何度手術を経験しても、プレッシャーに耐えきれず、つらいと感じてしまいやめてしまう方もいます。
人の命を救えるというのは、やりがいにつながる場合もあります。
しかし、やりがいを見出すことができないと、心臓血管外科医はつらいだけの仕事になってしまうかもしれません。
3.仕事優先の生活になる
命に関わる緊急のオペに対応しなければならず、私生活や家族よりも常に仕事を優先する生活になりやすいです。心臓血管外科医として働いており、結婚をしている方はパートナーのサポートが欠かせません。 あわせて読みたい
心臓血管外科医を目指しており、まだ結婚をしていない方やこれから結婚をする予定がある方は、パートナーとしっかり相談をしましょう。
心臓血管外科医として働くのであれば、パートナーの理解は必要です。
プライベートの時間が一切ないというわけではありません。しかし心臓血管外科医を目指すのであれば、プライベートを犠牲にしても仕事を優先したいという覚悟が必要と言えます。
もし何よりも医師として人命を救いたいという気持ちが強いのであれば、心臓血管外科医を目指すのはおすすめです。
心臓血管外科医に向いている性格
心臓血管外科医はハードで負担が大きい仕事です。
仮に心臓血管外科医になることができたとしても、プレッシャーや責任に耐えることができず、やめてしまう可能性もあります。
そうならないために、これから心臓血管外科医を目指す方は、どういった性格の人が心臓血管外科医に向いているかを知っておきましょう。心臓外科医に向いている性格は以下の通りです。
- 向上心がある人
- 集中力がある人
- 体力と精神力がタフな人
1.向上心がある人
心臓血管外科医を目指す上で向上心は欠かせません。 あわせて読みたい
心臓血管外科医として一人前になるには、OJTで指導医から徐々に現場で通用する技術を学び、知識や技術をインプットし続ける必要があります。
常に新しい技術を吸収できる人でないと、心臓血管外科医として働くことはできません。
意欲的に知識を吸収したいという姿勢が、心臓血管外科医には欠かせないでしょう。
医師としてのスキルの習得や成長に意欲的な方には、心臓血管外科医はおすすめです。
2.集中力がある人
心臓血管外科医は、長時間に渡って手術を行わなければいけません。 あわせて読みたい
当然ですが、長時間手術を行っていると、途中で集中力が途切れてしまいそうになります。しかし、少しのミスが患者の命を奪ってしまう可能性があるため、集中力を切らさずに手術を行わなければいけません。
細かな処置が多いのも心臓血管外科医の特徴です。器用さに自信がある方や、細かな作業が好きという方には心臓血管外科医は向いていると言えます。
3.体力と精神力がタフな人
体力と精神力のタフさは、心臓血管外科医において欠かせない要素です。 あわせて読みたい
また心臓血管外科医は高い専門性が必要とされます。心臓血管外科医の人手不足は年々進んでおり、一人の心臓血管外科医に課せられる役割が重くなっている傾向があります。
プレッシャーで精神を病んでしまう方も少なくはありません。精神面だけではなく、長時間の手術による体力面での負担も大きいです。
疲労が蓄積していたとしても、ミスをすることなく手術を行わなければいけません。体力面でもタフさが求められる仕事です。
体力と精神力の双方が強い人はそれほど多くありません。しかし心臓血管外科医を目指す上では、どちらも欠かせない要素と言えるでしょう。
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心臓血管外科医に興味がある方、あるいは心臓血管外科医としての働き方に悩みがある方は、「メッドアイ」に相談してみてください。
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特に、現在の心臓血管外科医の仕事をやめたいと悩んでいる方は、相談だけでも利用してみることをおすすめします。
まとめ(心臓血管外科医が激務と言われる理由は?)
心臓血管外科医は激務であり、体力面でも精神面でも負担が大きいです。
しかし、激務である一方で、人の命を救える仕事でもあるため、やりがいは十分にあります。
なり手が少ないため、心臓血管外科医になることができれば、多くの人を助けられるかもしれません。
そういったポイントにやりがいを感じるのであれば、心臓血管外科医は十分に目指す価値のある仕事です。
もし、心臓血管外科医に少しでも興味がある方は、メッドアイを利用して実際にどのような働き方があるのかを相談してみてください。