「医師の情報収集はどのような方法がある?」
「近頃の医師はどのような方法で情報収集をしているのだろう?」
この記事では、このように思っている医師に向けて、転職エージェント視点から医師の情報収集方法について解説していきます。
医師のデジタル情報収集や拡大状況についても詳しく知りたい方は、参考にしてください。
医師の情報収集方法
ここでは代表的な医師の情報収集の方法を解説します。
- 医学誌
- 学会
- 医師向け情報サイト
- 書籍
- その他
医学誌
医師やその他の医療従事者が、専門的な医療知識を得るための主要な情報源の1つが医学誌です。国内の医学誌(医学論文)は、NPO医学中央雑誌刊行会が提供する医中誌Web・医中誌パーソナルWebから検索ができます。
医学・歯学・薬学・看護学・その他関連分野の学会誌、医学系出版社の専門冊子、大学の紀要論文などの定期刊行物を網羅的に検索が可能です。
2022年には大規模なバージョンアップによって、「日本語によるPubMed検索」が使用可能となり、より利便性が良くなりました。
学会
学会(日本医学会)の目的は、「医学に関する科学および技術の研究促進を図り、医学および医療の水準の向上に寄与する」ことです。
日本医師会と同じ位置づけをされる日本医学会は、2024年時点で142文科会が登録されています。
各学会では、医師同士が最新の研究成果や知見を共有し合う場として、総会やシンポジウムが定期的に開催されています。特にキャリアが進んだ医師にとっては、情報収集だけでなく、医師同士の交流の場としても重要です。
医師向け情報サイト
一般診療や業務などの情報収集の方法として医師が最も多く利用するのが、医師向け情報サイト(m3.com、メドピア、ケアネット、日経メディカルなど)やSNSです。
その他、製薬会社の医療従事者向けサイトやメールマガジンを活用する医師もいます。
以前からオンラインを活用して情報収集を行うことはあったものの、コロナ禍をきっかけに、これらのオンライン情報源の利用がさらに加速しています。
医師向け情報サイトは、業界動向やおすすめ情報がカテゴリー別にまとまっているため、情報収集をしやすいのがメリットです。
書籍
特に経験年数が浅い若手医師は医学書や参考書の書籍を自己投資と捉え、情報収集や自己研鑽のために活用しています。
近年では書籍の電子化も進み利用者も増加傾向にありますが、未だ半数以上が紙媒体での利用を支持しています。
その理由として、「医学書にマーカーを引いて体感で覚えることができ、記憶の定着がしやすい」「日ごろ電子カルテで目が疲れているから」などがあります。
その他の情報源
その他の医師の情報収集源として、MRなどの製薬企業からの情報を参考にしています。 あわせて読みたい
治験での薬剤効果の臨床データなどを参考にしながら、状況に応じて担当患者の治療方針を決めることもあります。
また、他院の医師とも連携して患者の治療方針の助言をもらうことや、論文検索サイト(CiNii・GoogleScalar・J-STAGEなど)などからも情報収集しています。
【年代別】医師の情報収集
ここでは、年代別に医師の情報収集の方法を解説します。(以下データ元:医師転職研究所)
- 20代~30代の情報収集
- 40代~50代の情報収集法
- 60代以上の情報収集法
20代~30代の情報収集
20代・30代の若手医師では「書籍」で情報収集を行なう割合が高いです。 あわせて読みたい
特に医師になりたての研修医は、これまでテキストを用いた学習を続けていたこともあり、書籍での情報収集に慣れています。
若手医師は、まだ自分自身の知識や経験が浅く、Web情報が適切かどうか判断が難しい場合もあります。そのため、書籍や学会で査読された論文から情報収集をする方が適しているとも言えます。
40代~50代の情報収集
40代・50代の医師は20代.30代と比べると、「学会」や「医師向け情報サイト」から情報を収集をする傾向が高くなります。 あわせて読みたい
理由の1つとして、この年代の医師は開業医として独立する人も増える時期であり、学会に参加して人脈形成を図りながら情報収集を行うケースが多いことが挙げられます。
また、40代、50代の医師は、医師向け情報サイトを適切に活用できるだけの判断力も備わっているため、これらのサイトで情報収集を行っている医師も多く見られます。
60代以上の情報収集
60代以上の医師では「医師向け情報サイト」の利用が最も多い傾向にあります。 あわせて読みたい
「医師向け情報サイト」では、医師のニーズを把握して、すぐに役立つコンテンツを豊富に発信していることや、動画配信サービスの利便性が高いことが魅力です。
また、業界動向やおすすめの情報がカテゴリー別にまとまっていることも重要なポイントといえるでしょう。
年代が高い医師になると、患者の診療以外にも時間を取られることもあるので、より効率的に情報収集に用いる傾向にあります。
医師の情報収集においてデジタルシフトやSNSの利用が拡大
近年では、医師の都合が良い時間に、医薬品の有効性・安全性・専門領域・専門外領域などを素早く調べられるようデジタルシフトやSNSの利用が拡大しています。 あわせて読みたい
学会参加などで医師不在中に担当患者の病状が急変して適切な処置を受けられないリスクがあることも医師のデジタルシフトが拡大している理由の一つと言えます。
Medinewによるアンケート調査によると、現状で全体の35%に当たる医師がオンラインでの情報収集頻度を増やす予定と回答していて、今後ますます医師の情報収集はデジタル化し、オンライン配信やSNSでの情報収集にシフトしていくものと考えられます。
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まとめ(医師の情報収集方法は?)
現場で働く医師が情報収集する方法は、医学誌や学会での情報交換などがほとんどです。
しかし、新たに必要な情報を簡潔にまとめた「医師向け情報サイト」を活用すれば、忙しい医師のニーズに当てはまり今後さらに活用されていくことが期待できるでしょう。
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