「医師でよくある退職時のトラブルとは?」
「トラブルに遭わないためにはどうしたらいい?」
「退職時のトラブルで悩んでいる時は?」
退職を決めると、上記のような疑問や不安が出てきます。
退職時にトラブルになることはよくあります。
しかし、誰でもトラブルを起こさず円満に退職する方法があるのです。
この記事では、実際にあったトラブルの事例と失敗しないポイントを5つご紹介します。
退職する時の参考にしてください。
医師によくある退職時のトラブルとは?
まずは、医師の退職時によくあるトラブルの事例をご紹介します。
どのようなトラブルが起こる可能性があるかを知っておくと、事前に対策を立てたり適切な行動を取ることができます。
強い引き留めにあう
よくある事例は強く引き留められることです。
引き留めの理由は、人手不足や優秀な人材であるからなどさまざまです。
人気がある職場は、新しい人材が比較的集まりやすい傾向があります。
しかし、多くの職場ではなかなか人材が集まらず人手不足となっているのが現状です。
また、ある程度長く医局で働いていると、上司や病院側は1人の医師に多くの時間やお金をかけています。 あわせて読みたい
せっかく医局で一人前に育てたのだから、まだまだこれから活躍してほしいと考えているのです。
そのため、強く引き留められてしまうのはよくあることです。
退職を伝えたのに病院都合で引き延ばされる
退職を伝えたのにもかかわらず、病院側の都合で引き伸ばされることもあります。
退職の時期を伝えているのに「また別の日に話し合おう」「突然、言われても困るから日を改めて」など、保留にされてなかなか退職できないパターンもあります。
しかし、そこで気持ちが折れてしまうと退職はできません。
退職の意思が固いことをはっきりと伝えましょう。
ただし、言い方がきついとトラブルが発生するきっかけになります。 あわせて読みたい
断る時は「お気持ちは嬉しいですが」「大変申し訳ございませんが」など角が立たない言い方をすることが大切です。
退職を伝えたら人間関係が悪くなった
退職を伝えた途端に、人間関係が悪くなった事例があります。
たとえば、以下の通りです。
- 「早く辞めてしまえ」と追いつめられる
- 退職を伝えた後から仕事がなくなった
- いやがらせをされるようになった
最初は何とも思わなくても、だんだんと異変に気づきます。 あわせて読みたい
このような人間関係を改善してほしいがために自身で注意してしまうと、新たなトラブルが発生してしまうこともあります。
退職に失敗しないための5つのポイント
退職時にトラブルが発生する可能性があるとお伝えしました。
ここからは、退職に失敗しないための5つのポイントを紹介します。
- 期間に余裕を持って退職を伝える
- 退職理由はポジティブなものを伝える
- 医療業界は狭いという事実を意識する
- 転職先を今の職場の関係者に言わない
- 引き留めに負けず真摯に対応する
円満に退職するために、しっかりと内容を確認しましょう。
①期間に余裕を持って退職を伝える
退職を決意したら、その意思を職場に伝えなければいけません。
多くの場合、就業規則に退職を申し出る期限が記載されています。
医師の場合、円満退職を目指すなら余裕を持ち、3〜6ヶ月前に退職を伝えるのがおすすめです。
前述したように、退職を引き留められることもあります。
退職を了承してもらえるまでに、何度も話し合いの場が必要になることもあるので、余裕を持って退職意思を伝えることが大切です。
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②退職理由はポジティブなものを伝える
退職の意思を伝える時は、感情的にならずにポジティブな退職理由を伝えることが大切です。
ただし、『退職の本音は控える』がポイントです。
【よくある退職事例】
- 医局内の先生と気が合わず、一緒に働くことがストレス
- 院長と気が合わない
- 自分だけ大学が別で気まずい
- とにかく忙しすぎて体が心配
この中で、最も多いのは『不満が原因の退職』です。
さらに細かくみると、不満の元は『業務量・負荷』が最多で、次に『人間関係』です。
しかし、たとえ不満を持っていても、これまでの不満をすべて吐き出して辞めるのはおすすめしません。
不満を吐き出してスッキリしても、退職まで職場に居づらくなりますし、不満があったとしても、お世話になった上司・同僚・職場であることは変わらない事実です。
退職の意思を伝える時は冷静になり、誰もが「仕方ない」と思えるポジティブな理由を伝えましょう。
【ポジティブな退職事例】
- 別の診療科に興味が出て、そちらで働きたい
- 家族の介護のために退職したい
- 専門医を取るために取れる施設に転職したい
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③医療業界は狭いという事実を意識する
医療業界は狭い業界です。
転職先で現職場のコメディカルや医師と同僚になる可能性があり、どこでどのような形で転職前の情報が伝わるか分かりません。
そのため、退職予定の病院であっても、マイナス評価がつく勤務態度や行動はとらないように注意しましょう。
狭い医療業界は、転職後も転職前のマイナス評価が影響する可能性があるためです。
さらに、転職後に現職場でスポット勤務が発生した時、マイナス評価を受けていなければ声をかけてもらえる可能性があります。 あわせて読みたい
トラブルなく退職することは、今後も医師として働いていくためにはとても大切です。
④転職先を今の職場の関係者に言わない
退職する職場であっても、何でも話せる先輩や同僚もいるでしょう。
しかし、話しやすい仲であっても、転職が無事に成功するまでは新しい職場を教えないことが重要です。
なぜなら、退職の邪魔をされたり、新しい職場で悪い噂を流されたりする可能性があるためです。
転職先を伝えることは不利益につながっても、利益につながることはほとんどありません。
ただし、どうしても転職先を伝えようと考えている場合は、退職の1ヶ月前以降を目安に伝えるようにしましょう。
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⑤引き留めに負けず真摯に対応する
どの業種でも、優秀な方ほど強く引き留められます。
引き留められるのは、職場で高い評価を得ている証拠です。
しかし、そこで引き留めに負けていては転職できません。
上司に「しばらく考えさせてほしい」「また別の日に話そう」などと保留の言葉を言われて、「別の日になるんだな」と呑気に構えていると、いつまでたっても退職は決まりません。
そして、そのままにしておくと退職時期が遅れます。
面談の時に引き止められても、退職の意志が固いことを伝えましょう。
ただし、真摯に対応することがポイントです。 あわせて読みたい
横柄な態度や、けんか腰の態度はトラブルの原因になるため、冷静になって真摯に対応しながら退職の話を進めましょう。
退職に関する悩みはプロの転職エージェントへの相談がおすすめ
退職を決めると、さまざまな悩みや不安が出てきます。 あわせて読みたい
特に働きながら転職活動を行うことは、想像以上に労力がかかります。
また、1人で黙々と転職活動をしていると、不安になり相談相手が欲しくなる方もいるでしょう。
そこで、転職活動がスムーズになる方法が医師専門転職エージェントに相談することです。
医師専門転職エージェントの『メッドアイ』は無料で利用でき、同じような悩みを抱えている方のサポート実績が豊富です。
また、メッドアイは適性を判断し、転職条件に合った職場を紹介してくれます。
紹介できる転職先は医療機関やクリニックなどさまざまです。
ほかにもさまざまなサポート体制が整っているので、まずは気軽に登録して相談してみましょう。
まとめ(医師の退職時のトラブル事例)
退職の意思を伝えても、スムーズに退職日を迎えられることばかりではありません。 あわせて読みたい
退職するなら円満退職になるよう対策することが大切です。
もし、退職の方法や転職活動などで不安や疑問がある時は、医師専門転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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