開業やスキルアップなどで転職を考える医師は多くいます。
転職する時、さまざまな疑問がある中で、特に疑問の声が多いのが医局を辞める時期についてです。

業務量や自身のキャリアなどを考慮すると、なかなか辞めるタイミングが掴めない方もいるでしょう。

「大学病院の医局を辞めるのは何年目がいいのか?」
「辞める時期によってのメリット・デメリットは?」
「医局を辞める際の注意点は?」

このように思っている方に向けて、医局を辞めるベストな時期は何年目なのか、トラブルを防ぐ方法なども合わせてご紹介します。
転職を検討した時の参考にしてください。


医局のベストな辞め時は何年目なのか?

医師は、ある分野に対して知識と技術が豊富であることを証明する『専門医』の資格が取得できます。
ただし、専門医を取得することは必須ではありません。
専門医資格の有無や経験年数から見た、辞めるタイミングのメリット・デメリットを解説します。

①専門医を取得しないで辞める場合(勤続3〜5年)

医師としては経験が浅い3〜5年で、さらに専門医を取得していない状態の場合、転職をためらう方もいるでしょう。
しかし、辞める医師はゼロではないため、退職を検討している方は参考にしてください。

<専門医を取得しないで辞めた場合のメリット>

専門医を取得する前に辞めると、以下のメリットが得られます。

  • 時間とお金の面で医局に縛られなくなる
  • 雑用や関連病院などでの時間外労働などがなくなる
  • 低賃金で重労働の環境から解放される

専門医の取得を判断する基準は『将来何をやるか』です。
専門医しかできない業務を行いたい場合や、専門医の資格があると有利になる道に進みたい場合は、専門医を取得する必要があります。
しかし、専門医がなくても将来やりたい業務に支障がなければ、取得しないことも選択のひとつです。

以下が専門医を取得せずに辞める主な理由です。

  • 将来、やりたいことに対しての医療スキルが取得できたから
  • バイトやフリーランスになるから
  • 別の科に行くから 
  • 医師として働かないから

専門医を取得する・しないは、あくまで自分の判断です。本当に後悔しないか見極めましょう。

<専門医を取得しないで辞めた場合のデメリット>

専門医を取得せずに辞めた場合、最低限の診療ができることを示すものがないことがデメリットです。

転職先を探す時、知識と技術があっても証明できなければ不利になります。
求人内容によっては専門医でないがために、希望する働き方ができなくなる可能性もあるでしょう。
さらに、専門医が条件になっている求人もあります。

そのため、辞める前に自分の知識や技術が社会にニーズがあるかをチェックしましょう。
転職エージェントに相談することも方法のひとつです。
転職エージェントに相談をすると、今の知識と技術でどのような求人に応募できるかが分かります。

その上で、今の医局で働き続けるか、辞めるかを判断しましょう。


医師専門転職エージェントの「メッドアイ」では、無料でさまざまなサポートを実施しています。

②専門医を取得してから辞める場合(勤続5年~)

勤続5年目以降で、専門医を取得してから辞める場合のメリット・デメリットを紹介します。

<専門医を取得して辞めた場合のメリット>

専門医を取得していなくても転職はできますが、取得していると転職の選択肢が広がることがメリットです。
医師としてのバランスを考えると、専門医を取得してすぐ辞めるのが無難でしょう。

専門医の種類によりますが、取得までの期間は研修が必要なため5年前後が目安です。
実際に転職を検討している医師は、専門医を取得してから辞めようと考えている方が多くいます。

なぜなら専門医は『最低限度の医療に対する知識と技術』の証明になるだけではなく、転職後の年収やポストなどに影響するからです。
また、採用側は採用する時の判断材料にしています。

<専門医を取得して辞めた場合のデメリット>

専門医が必要ではない転職先の場合、今まで専門医取得までに費やしてきた時間が無駄になってしまいます。

また専門医の資格は更新する必要があり、更新には取得した専門科目に従事し続けていることが条件です。
転科などで科目が変わった場合は、更新ができなく失効してしまうデメリットもあります。

③専門医取得後にある程度経験を積んでから辞める場合(勤続10年~)

専門医取得後、もう少し知識と技術を身に着けることも可能です。
ここからは、専門医を取得し勤続10年以上の医師が辞める場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

<経験を積んでから辞めた場合のメリット>

医局に10年以上所属している医師は、一般的に管理や指導をする立場になっているでしょう。職場によっては、診療部長といった重要ポストを担っている場合もあります。

さらに、管理業務も発生するため、経営やマネジメントの知識も身につきます。
特に開業を検討している医師は、組織に所属しながら開業に必要な知識を身に着けられるメリットがあるのです。

さらに、10年以上働き続けると上記のように、さまざまな経験をしているため転職する際にも有利になるメリットもあります。

<経験を積んでから辞めた場合のデメリット>

デメリットは、1つの医局にいることで自分の時間とお金を同じ医局に捧げていることです。
その結果、医局関連以外の医療機関の情報量が少なくなってしまいます。

情報が少ないと、転職先の候補が少なくなることや、転職先の経営状況や職場環境がわからないなどの不都合が起きるのです。
しかし、転職エージェントに相談することで情報についてのデメリットは補えます。

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医局を辞める前にやっておくべき3つのポイント

医局を辞める前に、さまざまな不安を解消しておくことが大切です。
ここでは、医局を辞める前にやっておくべき3つのポイントをご紹介します。

  • 転職先を決めておく
  • 円満退社を目指す
  • 既に退局した医師から情報収集する

①転職先を決めておく

転職を考えるきっかけはさまざまです。
しかし「辞めたい」という感情のまま転職先が決まる前に退職すると、次の仕事が見つかるまで不安な日々を過ごすことになります。

さらに退職を報告した後に、退職の取り消しを申し出ないといけないような事態を回避するためにも、先に転職先を決めておくことが重要です。

②円満退社を目指す

退職する時は、トラブルにならないように円満退社を目指しましょう。
たとえ退職理由が医局に対する不満であっても、そのままの理由を上司に伝えるとトラブルになることがあります。

医療業界はほかの業種と比べると狭い世界です。
今いる職場での勤務態度などは転職先にも伝わる可能性があるため、トラブルなく退職することが大切です。
また、円満退社をしておけば、後々スポットの仕事を紹介してもらいやすくなります。

退職時にトラブルが起きないように、以下の2つを意識して準備を進めましょう。

  • 退職理由はポジティブなものにする
  • 半年以上のゆとりをもって退職を伝える

退職理由は、下記のようなものにすることがオススメです。

  • 人生や生活に関わること
  • 家族に関係すること
  • 今の医局のシステムでは解決できないこと

また、退職の意思を伝えるタイミングは半年以上前が理想です。
半年以上の期間があれば、医局側がゆとりをもって新しい人材を探すことができ、引継ぎも余裕をもってすることができます。

③既に退局した医師から情報収集する

退職理由や退職を伝えたタイミングなど、自分で考えてもその方法でいいのか分からなくなることもあるでしょう。
そのような時は、すでに退職した医師から情報収集することも方法のひとつです。

情報収集すると、円満退職になった・ならなかった理由や伝えた時期が分かります。
それらの情報を参考にして、自身の退職の意思を伝えましょう。

医局からの退職はトラブルになることも

どれだけ綿密に対策や退職理由を考えても、トラブルに発展しないとは言い切れません。
医師の業界は医局の人間関係のしがらみが根深いためです。
ここでは起こりえる問題と解決策をご紹介します。

退職時によくある3つのトラブル

退職時に起きることがあるトラブルは、主に以下の3つです。

  • 退職届の受理を保留にされる
  • 引き留められてしまう
  • 退職が決まった途端に人間関係が悪くなる

一番の対策は『退職する強い意志』を示すことです。

引き留められても退職日を決めて、約束通りに退職することが対策となります。
引き伸ばしに応じない強い気持ちを持って、退職の意志を伝えましょう。

退職の悩みはプロの転職エージェントに相談するのがおすすめ

「転職をしよう」と強く決意しても転職活動は働きながら行うため、仕事との両立で挫けそうになることもあるでしょう。
また、医局からの圧力に負けてしまいそうになる時もあります。
そのような時、転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職エージェントは同じような悩みを持った医師を、サポートした経験が多くあるため、一人ひとりの状況に合わせて対応してくれます。

転職エージェントはいくつもあり迷うこともあるでしょう。
医師転職専門エージェントの『メッドアイ』は、ノウハウが豊富なのでキャリアプランにあったアドバイスが受けられます。
無料で利用できるため、まずは医師専門転職エージェントのメッドアイに登録をしてみましょう。



まとめ(医局を辞めるベストな時期)

医師が転職する時は、転職の意思を伝えるタイミングや転職の理由などが大切です。
転職したいと思っていても、踏み切れないこともあるでしょう。

医局を辞めるベストな時期は、専門医の取得有無やキャリアプランによって変わってきます。
そして、医局を辞めるときは辞める前に下記の3つをやっておきましょう。

  1. 転職先を決めておく
  2. 円満退社を目指す
  3. 既に退局した医師から情報収集する

辞めることに関して悩んでいる時は、医師専門転職エージェントに相談をすることも方法のひとつです。
一人で悩まずに、経験豊富な転職エージェントに話を聞いてもらいましょう。