「整形外科医の平均年収は?」
「整形外科医の年収は他の科と比べてどうなのか?」
「整形外科医が開業した場合の収入は?」
このように疑問をお持ちの方に向けて、プロの転職エージェントが詳しく解説します。
今回は、整形外科医の平均年収に関するデータをまとめました。
- 整形外科医の平均年収
- 整形外科と他の診療科の年収比較
- 職場ごとの年収事情
- 開業した場合の年収
整形外科医を目指している方はもちろん、整形外科への転職を検討している方もぜひ参考にしてください。 あわせて読みたい
整形外科医の平均年収は1,289万円
労働政策研究・研究機構による調査内容では、整形外科医の平均年収はおよそ1,289万円でした。
画像引用:https://axxis.co.jp/magazine/54632
上記は年収別の割合を表したグラフです。平均年収の1,289万円が入る1,000〜1,500万円の割合は全体の34.7%と最も多くなっています。
一番高い年収2,000万円以上は8%、次に高い1,500〜2,000万円は33.1%です。
データを見ると、整形外科医は比較的高い年収を得られることがわかります。
続いて、年代別の年収を見てみましょう。
画像引用:https://www.recruit-dc.co.jp/contents_nenshuu/seikeigeka/
平均年収の1,289万円に該当するのは40代以降が多いとわかります。
反対に、医師になったばかりの20代は1,000万円未満がほとんどです。
整形外科は平均年収こそ高いものの、ある程度キャリアを積まなければ年収は上がらないと判断できるでしょう。
なお、勤務医と開業医で異なるため、あくまでデータのひとつとして参考にしてください。
整形外科医と他診療科との年収を比較
整形外科医になることを検討している方には、他の診療科との年収の差も気になる部分だと思います。
各診療科の平均年収の傾向を見てみましょう。
順位 | 診療科目 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 脳神経外科 | 1,480.3万円 |
2位 | 産科・婦人科 | 1,466.3万円 |
3位 | 外科 | 1,374.2万円 |
4位 | 麻酔科 | 1,335.2万円 |
5位 | 整形外科 | 1,289.9万円 |
6位 | 呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1,267.2万円 |
7位 | 内科 | 1,247.4万円 |
8位 | 精神科 | 1,230.2万円 |
9位 | 小児科 | 1,220.5万円 |
10位 | 救急科 | 1,215.3万円 |
11位 | その他 | 1,171.5万円 |
12位 | 放射線科 | 1,103.3万円 |
13位 | 眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1,078.7万円 |
データ引用:https://doctor.mynavi.jp/column/workstyle030/
整形外科医の平均年収は全体の5位と、平均的であることがわかります。
1〜4位までの診療科と比べると100〜200万円ほど低いものの、決して少ない金額ではありません。
上述したように、順当にキャリアを積めば年収が上がる傾向にあるため、平均以上の収入を得ることも可能でしょう。 あわせて読みたい
整形外科医の職場毎の年収事情とは
リクルートドクターズキャリアに掲載されているデータを見ると、施設によって年収に差があることがわかります。
画像引用:https://www.recruit-dc.co.jp/contents_nenshuu/seikeigeka/
大学病院、民間病院、クリニックの比較で、クリニックが年収1,400万円以上の割合がもっとも多いことがわかります。
クリニックに勤務する医師は、大学病院や民間病院と比べて年収が高い傾向にあると言えるでしょう。
大学病院や民間病院には、研修医や新人医師が多数配属されています。
一方クリニックには、ある程度の実績を積んだ医師が集まるため、年収の平均値に差が出ています。
年収をアップするには、大学病院や民間病院で経験を積んだ後、クリニックに転職するルートがおすすめです。 あわせて読みたい あわせて読みたい
整形外科医で開業すれば平均年収は2,988万円に
整形外科医は開業することで大幅な年収アップを目指せます。
中央社会保険医療協議会の「第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」によると、整形外科の開業医の平均年収は2,988万円でした。
勤務医の平均年収1,289万円と比べると、なんと1,000万円以上も高いことがわかります。
診療科別のデータと比較しても、1位の小児科(平均年収3,068万円)に次いで2位で、非常に高い年収を得られると言えるでしょう。
美容整形外科医で実施される「美容整形手術」は、公的な医療保険が適用されない「自由診療」に該当します。
手術や治療にかかる費用が、すべて患者の負担になるのが自由診療の特徴です。
そのため、美容整形外科医が得られる収入も必然的に高くなります。
とはいえ、高額な手術・治療費に裏付けられる技術や信頼を得る必要があります。
技術や信頼を得ることができれば、勤務医として整形外科で勤務するよりも高い年収を得られるでしょう。 あわせて読みたい
まとめ(整形外科医の年収について)
今回は、整形外科医の平均年収に関する情報を紹介しました。
整形外科医の平均年収は1,289万円と、他の診療科と比べると中間的な年収を得られる診療科です。
同じ整形外科医でも、職場によって年収が異なるのも特徴です。 あわせて読みたい
もっとも高い年収を得られるのは、経験や実績を積んでから勤務できるクリニックです。
対して、研修医や新人の医師が配属される大学病院や民間病院は、平均年収が低くなる傾向にあります。
より高い年収を得たいという方は、開業医としての活動を視野に入れるのもおすすめです。一般的な勤務医と比較すると、整形外科医として開業した場合の平均年収は2,988万円です。
年収は大幅にアップするものの、年収に見合ったスキルや信頼が必要になることも覚えておきましょう。
なお、整形外科医への転職を検討する場合は、医師専門の転職エージェント「メッドアイ」をご利用ください。
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