放射線科医の平均年収は、1,103万円といわれています。
平均年収について詳しく把握したうえで、放射線科医を目指したいという方もいるでしょう。
また、年収を上げるために、放射線科医へキャリアチェンジしたいと考えている方もいるかもしれません。

この記事を読めば、放射線科医の平均年収を含めた下記の内容を理解できます。

  • 放射線科医の平均年収
  • 放射線科医の仕事内容とメリット
  • 他の診療科との年収の比較

放射線科医を目指す方はもちろん、放射線科医へのキャリアチェンジを検討している方も、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

放射線科医の平均年収は1,103万円

労働政策研究・研究機構により実施された「勤務医の就労実態と意識に関する調査」による放射線科医の平均年収は1,103万円でした。
以下のグラフで年収の割合を見てみましょう。

画像引用:https://axxis.co.jp/magazine/54762

1,000〜1,500万円が33.7%と最も多く、次いで1,500〜2,000万円が22.1%のため、半数以上が1,000万円を越える年収を実現していることがわかります。
ただし、500〜700万円が11.6%700〜1,000万円が16.8%と、約3割は1000万円を下回っている状態です。

続いて、年齢別に放射線科医の年収傾向を見てみましょう。

画像引用:https://www.recruit-dc.co.jp/contents_nenshuu/hoshasenka/

リクルートドクターズキャリアの調査では、平均年収以上の割合は40代以降が多いことがわかります。
30代は1,000万円〜1,400万円未満の割合が50%のため、30代の半数が平均年収を得られている状態です。

放射線科で「若手」に該当する30代で半数が平均年収を得られていることから、比較的安定した収入を得られる診療科だと言えるでしょう。



放射線科医と他診療科との年収を比較

放射線科医の平均年収が他の診療科と比べて高いのか安いのか気になる方もいるでしょう。以下が各診療科の平均年収です。

順位診療科目平均年収
1位脳神経外科1,480.3万円
2位産科・婦人科1,466.3万円
3位外科1,374.2万円
4位麻酔科1,335.2万円
5位整形外科1,289.9万円
6位呼吸器科・消化器科・循環器科1,267.2万円
7位内科1,247.4万円
8位精神科1,230.2万円
9位小児科1,220.5万円
10位救急科1,215.3万円
11位その他1,171.5万円
12位放射線科1,103.3万円
13位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科1,078.7万円

データ引用:https://axxis.co.jp/magazine/54762

放射線科の平均年収は12位でした。
13ある診療科の下から2番目で、低い位置にあることがわかります。

放射線科の年収が低い最大の理由は、時間外勤務が少ないことです。
年収の高い診療科は、オンコールや当直といった時間外勤務が多い傾向にあります。

放射線科の業務は画像診断がメインのため、病院の診察時間内に完結することがほとんどです。
イレギュラーで夜間に出勤することもほとんどないため、時間外手当がつかない傾向にあります。

とはいえ、時間外勤務がなくワークライフバランスを意識した働き方ができるのはメリットです。
また、診療科の中では低いものの、日本全体の平均年収で見れば決して低い数字ではありません。

放射線科医は、仕事とプライベートのバランスを重視したい方に向いていると言えるでしょう。

放射線科医の仕事内容とは

放射線科医の主な仕事は、各種画像診断や放射線治療です。

画像診断は、内科や外科から依頼を受けて実施し、主に以下の画像を診断する業務です。

  • CT
  • MRI
  • レントゲン撮影
  • 核医学検査(認知症・がんの検査で使用されるPET-CTなど)
  • IVR(体内の様子をリアルタイムで描出するもの)

放射線治療は、主にがんなどの重い病気を対象に実施します。
臓器温存を視野に入れた体を切らない治療で、外科手術による痛みや出血、発熱を抑えられるのが特徴です。

放射線科医になる3つのメリットとは?

ここでは、放射線科医になることで得られる3つのメリットについて解説します。

  • 残業や当直が少なくワイフワークバランスが取りやすい
  • 副業としてスポットでの仕事の需要がある
  • 転職がしやすい

自分が放射線科医になった場合をイメージしながら、ここで紹介するメリットについて把握・理解しておきましょう。

①残業や当直が少なくワイフワークバランスが取りやすい

放射線科医は他の診療科と比べて年収は低いものの、残業や当直、オンコールなどは少ない傾向にあります
ただし、ワークライフバランスを重視しやすい反面、他の診療科よりも収入が低くなってしまうことは覚えておきましょう。

②副業としてスポットでの仕事の需要がある

放射線科は、健診車による巡回を中心とした業務のアルバイトがあるのも特徴です。
アルバイトは副業を前提とした募集も多く、スポットで仕事をしたい医師が理想の働き方を実現できます。

求人の内容は、登録制で1日から働けたり、月に2〜3回の勤務を条件としていたりとさまざまです。
自分の都合に合う日数かは、求人を出している病院に問い合わせましょう。

ただし、当直の形を取ることが少ないという理由から、夜勤の募集は少ないといえます。
あくまで日勤が中心となることを前提に、放射線科のアルバイト募集を探しましょう。

③転職がしやすい

放射線科医はスポットで仕事があることでもわかるように、転職しやすいのもメリットです。

放射線科への転職を検討している方は、医師専門の転職エージェントに相談してみてください。転職エージェントからは、医師の転職に特化したアドバイスやサポートを受けられます。

上述したアルバイトの求人や正職員の求人など、ニーズに合わせた転職相談が可能です。
また転職エージェントへの転職相談を通じて、自身の市場価値を把握することも可能です。

また近年では、マンモグラフィを実施できる女性の放射線技師を求める病院が多い傾向にあります。

女性の放射線技師で、働く場所に困っているという方は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

転職エージェントの「メッドアイ」では、最新・おすすめの求人情報や専門医に向けた業務内容を実施できる医療施設・医療機関を紹介できます。

また、給与条件や勤務形態(常勤・非常勤など)に応じて、希望や経験も加味したうえでの相談が可能です。

経験豊富な専門医や看護師になったばかりの人でも、今後につながる求人情報を取得できるでしょう。

まとめ(放射線科医の年収について)

今回は、放射線科医の平均年収について解説しました。
放射線科医の平均年収は1,103万円です。

放射線科医の平均年収は他の診療科と比べて低いものの、残業や当直が少ないためワークライフバランスを実現しやすいメリットがあります。
また他の診療科よりもスポット求人が多く、転職しやすいのも特徴です。

放射線科への転職を検討する場合は、医師専門転職エージェントのメッドアイをぜひ利用してください。


今回紹介した内容が、放射線科医を目指す方にとって少しでも参考になれば幸いです。