平均年収の傾向について、把握しきれていないという方も多いでしょう。

  • 眼科医の平均年収は?
  • 眼科医の年収は他の科と比べてどうなのか?
  • 眼科医が年収を上げるには?

と疑問の方に、眼科医の平均年収や他の診療科との比較を紹介します。
また、所属施設による年収の変動や、年収を上げるための方法についても解説していきます。

結論、眼科医の一般的な平均年収は1,078万円と、他の診療科と比べると低い部類に入るでしょう。
そんな眼科医が年収を上げるには3つの方法があります。

眼科医を目指している方はもちろん、転職先の候補に眼科医を検討している方も、ぜひ参考にしてください。


眼科医の平均年収と年収分布

労働政策研究・研究機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、眼科医の平均年収は1,078万円でした。以下の円グラフは平均年収の割合です。

画像引用:https://axxis.co.jp/magazine/54743

平均年収に該当する1,000〜1,500万円の割合は33.2%となっています。

1,500〜2,000万円は22%で、年収1,000万円以上の割合は全体で50%を超えています。
また、1,000万円以下の割合も多くないため、眼科医は順当にキャリアを積んでいけば、高額の報酬が期待できる診療科と言えるでしょう。


眼科医と他診療科の平均年収を比較

続いて、眼科医の平均年収を他の診療科と比較してみましょう。各診療科の平均年収は以下の通りです。

順位診療科目平均年収
1位脳神経外科1,480.3万円
2位産科・婦人科1,466.3万円
3位外科1,374.2万円
4位麻酔科1,335.2万円
5位整形外科1,289.9万円
6位呼吸器科・消化器科・循環器科1,267.2万円
7位内科1,247.4万円
8位精神科1,230.2万円
9位小児科1,220.5万円
10位救急科1,215.3万円
11位その他1,171.5万円
12位放射線科1,103.3万円
13位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科1,078.7万円

データ引用:https://axxis.co.jp/magazine/54743

眼科医の平均年収は、全体でもっとも低い金額であることがわかります。
1位の脳神経外科と比較するとおよそ400万円もの差があります。
なぜ眼科医の年収は最下位なのでしょうか。

平均年収1位の脳神経外科は、患者の命にかかわる重大な疾患を扱うことも多い診療科です。
当直やオンコールも多く、時間外手当もつきやすい傾向にあります。

対して眼科医は、命にかかわるような重大な疾患が少ないのが特徴です。
また、診療時間内で診断・治療が終わることも多いため、時間外の勤務が少ないです。
これらの理由から、眼科医の年収は低いことがわかります。

ただし、平均年収が低いことはデメリットばかりではありません。
命を扱うプレッシャーも少なく、診療時間内での勤務が多いため、仕事とプライベートのメリハリをつけやすいのが眼科医のメリットです。

育児や介護など、自身の都合にあわせたスケジュールも組みやすいため、眼科医になる方も多いです。

所属施設によって年収は変わる

眼科医の年収は、所属する病院によって異なります。

例えば、大学病院に勤めている20代の平均年収は450万円です。
市民病院なら700万円ほどの年収を得られます。

30〜40代の平均年収は、大学病院は750万円、市民病院は1,000万円ほどです。

若いうちから高い年収を目指すなら、大学病院ではなく市民病院での勤務を目指しましょう。
ただし、順当にキャリアを積んでいけば、大学病院でも50代以上は年収1,000万円超というデータがあります。

眼科医が年収を上げる3つの方法

他の診療科と比較すると平均年収の低い眼科医ですが、年収を上げる方法が下記の3つあります。

  • 開業医になる
  • アルバイトをする
  • 転職する

①開業医になる

開業医を選択することで年収アップが期待できます。
第22回医療経済実態調査によると、開業医として活動する眼科医の平均年収は3,377万円でした。

勤務医の平均年収が1,078万円であることを考えると、およそ3倍もの収入を得られることがわかります。
他の診療科と比べても、眼科の開業医の平均年収は全体で2位に位置しています。(1位は産婦人科の4,451万円)

開業医になると年収自体は跳ね上がりますが、その分自身の知識や技術に対する責任を持たなくてはなりません。
より専門的な知識と技術を取得しなければ、患者からの信頼も得られず年収アップにもつながらないでしょう。

また、開業費などのコストがかかることも忘れてはいけません。
開業医としてのキャリアを選択するのであれば、知識や技術に基づいた信頼を得ることを前提に、開業費などの準備も進めましょう。

②アルバイトをする

眼科医の40%は女性だと言われています。
そのため、結婚や出産といったライフステージの変化により、収入に変動のある眼科医も多いでしょう。

勤務日数や時間が安定しない医師に向けて、アルバイトでの求人も多く公開されています。ライフステージの変化に対応できるよう、あえて非常勤医師として勤務することを選択する眼科医もいます。

以下がアルバイトの収入例です。

  • 半日勤務の日当:38,000〜40,000円
  • 時給換算:10,000〜13,000円

非常勤でも高い収入を得られることがわかります。
副業を許可している求人も多いため、あえてアルバイト医師を選択する眼科医も多いです。

③職場に不満があるなら転職する

現在の職場では思うような収入を得られないものの、開業するには費用やノウハウが足りていないという方も多いでしょう。
その場合は転職して病院を変えるのがおすすめです。

転職することで、現在の収入に関する不満を解消できるかもしれません。
転職を検討している眼科医の方は、医師専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。

医師専門の転職エージェントの「メッドアイ」では、医師の転職に特化したアドバイスや求人情報を掲示するなどのサポートを受けられます。

また、メッドアイへの転職相談を通じて、地域の状況に合致した仕事内容を掲示する求人や、より高収入を得られる求人に出会えます。
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まとめ(眼科医の年収)

今回は、眼科医の平均年収に関する情報を紹介しました。
眼科医の平均年収は1,078万円と、他の診療科と比べると低い傾向にあります。

より高い収入を得たい場合は、専門的なノウハウを有した上で開業するのがおすすめです。眼科医が開業した場合の平均年収は3,377万円と、勤務医と比べて3倍以上というデータがあります。

開業医を目指すのはハードルが高い場合は、アルバイトで副業するのもおすすめです。
また、より高い年収が期待できる病院に転職する方法もあります。

転職を検討する場合は、医師専門転職エージェントの「メッドアイ」を利用してみましょう。


本記事が、眼科医の年収に関する疑問を解消するきっかけになれば幸いです。