• 皮膚科医の平均年収は?
  • 皮膚科医の年収は他の科と比べてどうなのか?
  • 皮膚科医になるメリットとは?

このように疑問をお持ちの方に向けて、プロの転職エージェントが詳しく解説します。

今回は、皮膚科医の平均年収や他の診療科との比較、年収を増やす方法を紹介します。
年収をアップさせる手段でもある「開業」についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。


皮膚科勤務医の平均年収と年収分布

労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、皮膚科に勤務する医師の平均年収は1,078万円です。
平均年収の割合は以下のグラフでわかります。

画像引用:https://axxis.co.jp/magazine/54742

平均年収に該当する1,000〜1,500万円台は33.2%で、全体の中でもっとも多い割合です。1,500〜2,000万円以上を得ている割合も22%と多いため、比較的高収入が期待できる診療科だと言えるでしょう。
低めの割合も500〜700万円が12.5%、700〜1,000万円が17.3%のため、収入は安定していることがわかります。

続いて、年齢別の年収についてみてみましょう。

画像引用:https://www.recruit-dc.co.jp/contents_nenshuu/kankakukihifuka/

このグラフはリクルートドクターズキャリアによる年齢別の年収傾向です。
皮膚科医の平均年収が入る1,000〜1,400万円台が最も多いのは50代ですが、30代・40代でも一定数います。
平均以上の年収の割合も比較的高く、20代・60代でも高額な年収を得ている診療科と判断できます。
年代によって年収の割合が異なるのが特徴です。

皮膚科勤務医と他診療科の平均年収を比較

ここでは、皮膚科医と他の診療科の平均年収を比較します。
下記は科目別の年収データです。

順位診療科目平均年収
1位脳神経外科1,480.3万円
2位産科・婦人科1,466.3万円
3位外科1,374.2万円
4位麻酔科1,335.2万円
5位整形外科1,289.9万円
6位呼吸器科・消化器科・循環器科1,267.2万円
7位内科1,247.4万円
8位精神科1,230.2万円
9位小児科1,220.5万円
10位救急科1,215.3万円
11位その他1,171.5万円
12位放射線科1,103.3万円
13位眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科1,078.7万円

引用:https://axxis.co.jp/magazine/54742

他の診療科と比較すると、皮膚科医の平均年収はもっとも低いことがわかります。
最大の理由は、時間外勤務の少なさです。
皮膚科医は、当直やオンコールなど、手当がつく勤務形態はあまり発生しません。
また、患者の命にかかわるような緊急性のある治療がないのも理由に挙げられます。

平均年収こそ低いものの、上記の理由からワークライフバランスを保ちやすいのが皮膚科の特徴です。

他の診療科と比べると低いものの、一般企業に勤めるよりも高い年収は得られます。

皮膚科開業医の年収平均は2,659万円

より高い年収を得るための手段として「開業」が挙げられます。
皮膚科の開業医の平均年収は2,659万円というデータがあります。
※引用:皮膚科の開業医が得る年収の本音、直面する理想と現実とは

勤務医のおよそ2倍もの年収を得られるため、開業医を目指す方も多いでしょう。
ただし、開業医は勤務医以上の責任感が必要になることも忘れてはいけません。

開業には多くの初期費用がかかるため、入念な準備が必要です。
また、近年は開業する皮膚科医が増えているため、競争が激しいことも覚えておきましょう。

開業できたとしても、レベルの高い知識や技術で患者からの信頼を得なければ成功は困難です。
それでも勤務医より高収入を目指すなら、リスクを理解した上で開業を視野に入れることをおすすめします。

他診療科より皮膚科の開業医は楽に稼げると言われる訳

一般的に皮膚科の開業医は、他の診療科よりも「楽に稼げる」といわれています。
理由のひとつに、当直が必要ないことが挙げられるでしょう。
皮膚科には、入院治療がほとんどありません。診療時間内で治療を完結できるため、開業医であれば効率よく稼ぐことも可能です。

自由診療を実施できる美容皮膚科も視野に入れれば、さらなる年収アップが見込めるでしょう。
より専門的な知識・技術や患者からの信頼感は必要になるものの、高収入を実現する手段として検討してみるのも良いでしょう。

皮膚科医として年収を上げる方法3選

皮膚科医が年収を上げるには、以下の3つの方法がおすすめです。

  • 開業医になる
  • アルバイト・副業で稼ぐ
  • 転職を検討する

具体的な方法について解説します。

大幅アップを目指すなら【開業医】

先述した通り、開業することで勤務医よりも高い収入を得られるようになります。
勤務医の平均年収が1,078万円に対し、開業医の平均年収は2,659万円です。
軌道に乗れば、ワークライフバランスを保ちながら高収入を得られるでしょう。

ただし開業医には、以下のハードルがあることも再認識しておいてください。

  • 開業費などがかかる
  • 軌道に乗るまで時間がかかる
  • より専門的な知識・技術が必要
  • 患者から信頼を得る必要がある

開業を目指す場合は、大変な部分にもしっかり目を向けておきましょう。

手っ取り早く年収を増やしたいなら【アルバイト】

アルバイト・副業で仕事を掛け持ちすることで、短期的に収入を上げることが可能です。

いわゆる「非常勤」という形態で複数の病院に勤務すれば、一般的な勤務医よりも年収を上げやすいでしょう。

地域によって報酬は異なるものの、時給1万円と高額な給与設定をしている求人情報もあり、診療回数の多さや巡回の有無によっては、時給が10万円ほどに設定されている場合もあります。

職場の条件が改善されないのであれば【転職】

勤務医のまま年収アップを目指すには、思い切って転職するのも有効な手段です。
皮膚科は他の診療科に比べて平均年収は低めですが、高い収入を得ている医師も少なくありません。
先ほど紹介したデータでは、年収2,000万円以上の皮膚科医がいることもわかります。

開業医として活動するのはハードルが高いものの、より高い収入を得たいと考えている方は転職を検討しましょう。
医師の生涯平均転職回数は3.8回と他業種に比べ多く、転職は年収アップの手段としても有効です。

とはいえ、転職に対する不安がある方も少なくないでしょう。転職を希望する場合は、医師専門転職エージェントの利用がおすすめです。

医師専門の転職エージェントである「メッドアイ」では、プロが専門的なアドバイスをさせていただき、満足いく転職を実現しやすいように無料でサポートしています。
現在の待遇に関する不満も話せるので、まずは相談からはじめてみてはいかがでしょうか。

まとめ(皮膚科医の年収について)

今回は、皮膚科医の平均年収について解説しました。
皮膚科医の平均年収は1,078万円と、他の診療科に比べて低い傾向にあります。

ただし、ワークライフバランスを保ちやすい側面があるため、プライベートも重視するなら皮膚科医がおすすめです。

また、開業することで勤務医の2倍の年収を得ることも可能です。
開業医はハードルが高いものの、軌道に乗ればワークライフバランスを保ちながらより高収入を得られるでしょう。

もし現在の待遇に不安がある場合は、スポットの副業で稼ぐか、転職するのがおすすめです。
医師専門転職エージェントに登録し、まずは相談からはじめてみましょう。


今回紹介した内容が、皮膚科医を目指している方、もしくはキャリアチェンジを検討している医師に少しでも参考になれば幸いです。