転職活動で必ず通る重要なステップが面接です。
緊張してしまう方や、苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。

「転職先を探しているが、いつも面接で落とされてしまい悩んでいる」
「医師が転職時の面接で失敗しないためのポイントが知りたい」

この記事では、転職活動で避けて通ることができない面接対策について、転職エージェントの視点から徹底的に解説します。
面接に失敗しないために注意しておくべきポイントについてもご紹介しますので、参考にしてください。

医師の転職時の面接で失敗しないための準備

面接は当日のみ頑張ればいいわけではありません。
実は面接は8割が準備で決まると言われています。
準備を入念にしておくことで落ち着いて対応でき、本来の実力を発揮できるからです。

面接での質問のほとんどは、履歴書に沿った質問や自身のことについてです。
そのため準備なしでも大丈夫と思うかもしれませんが、それでは実力を発揮できません。

また、履歴書からイメージした人物と、実際の人物が違っていては印象が悪くなることもあります。
面接は自身の経歴を説明するためだけの場ではなく、人柄もチェックされる場です。

ここでは医師が転職面接で失敗しないための5つのコツをご紹介します。

1.転職先の下調べをする

最初に行うことは転職先の下調べです。
以下の項目を調べましょう。

  • 職務内容
  • これまでの実績
  • 医局の実績
  • 経営理念

転職先の情報を知らなければ「本当にうちに来る気があるのか」「転職を真剣に考えているのか」など、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
転職希望者が転職先の医療機関に関する情報を知っていると、面接官は好印象を抱きます。

また、求人の内容も再度確認することも大切です。
もし求人の内容を把握していないと、適当に選んだ印象を持たれてしまいます。
面接でどの方向から質問をされても答えられるように、まずは下調べとしてさまざまな情報を集めておきましょう。

2.職務内容についてリサーチをする

職務についてリサーチしておくことも重要です。
業務内容は求人では簡単に紹介されているため、具体的な内容もリサーチをしましょう。
その上で、どれだけ自身の経験やスキルが役に立つか、どの程度活かせるかも考えることが大切です。

面接では職務を知っていることを前提に面接が進むこともあります。
まったく把握していないと表情に出てしまい、面接官が当院に対して興味がないと受け取る可能性があります。
職務の話になった時、相槌ができると印象が良くなるためリサーチをしましょう。

3.志望動機について深堀りをする

志望動機は、面接時に必ずと言っていいほど聞かれる項目です。
面接する医療機関の職務内容をしっかりリサーチした上で、自分のキャリア形成に対してどんなメリットが期待できるのかを把握し、言語化しておきましょう。

面接の場で志望動機を聞かれた際に、「環境が良さそうだから」とか、「患者数が多く経験が積めそうだから」といったふんわりした回答では、熱意が伝わりにくくなります。
自分のキャリアプランに沿って、なるべく具体的に伸ばしたいスキルや体験したい症例まで説明すると、先方の理解も深まります。

4.面接の練習をする

面接は事前に練習をしておくことが重要です。
スマートフォンやタブレットで撮影し、面接を受けている姿を確認しましょう。
撮影をすると、表情・声のトーン・大きさ・言葉の明瞭さなどが確認できます。
面接の時は誰でも真剣になります。
その結果、怖い表情になっていたり声が小さくなったりすることもあるでしょう。


特に話し声が聞き取りづらいと、面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。
面接の練習で修正点を洗い出し、自然な笑顔で明るく話せるまで練習をしましょう。

もちろん、友人や家族に見てもらうことも方法の1つです。

5.身だしなみを整える

身だしなみを整えることも、面接の大切な準備の1つといえます。
髪型は清潔さを感じられるものにし、ロングヘアならきちんとまとめてください。
服装はスーツが一般的ですが、シャツのシワや靴の汚れがないかをきちんとチェックしましょう。
ネクタイや鞄などは、華美な柄のものは避けます。

また、面接をオンラインで受ける場合は、環境を整えることも大切です。
カフェや屋外など公共の場を避けるのはもちろんのこと、自宅でも静かでネット環境が安定している必要があります。
背景にあまり物がない状態が良いですが、難しい場合は背景機能を利用するのもいいでしょう。

医師の面接でよく聞かれる4つの質問と回答例

面接でどのような質問をされるか心配な人もいると思いますが、面接にはよくある質問もあります。
よくある質問に対する答えは、事前に準備しておくことが可能です。

具体的な質問項目は以下の通りです。

  • 自己紹介
  • 退職理由
  • 志望動機
  • 逆質問

各項目について詳しく解説します。

1.自己紹介

面接の定番の質問項目である自己紹介は、面接の中で一番最初に質問される項目です。
自己紹介は自身のことを伝えるための、簡単な質問項目のように感じます。

しかし、答え方で自身の印象を決め、さらに面接全体の印象にも影響を及ぼします。

良い印象を与える具体的なポイントは以下の通りです。

  • 経歴は要点をおさえて簡潔に話す
  • 話す内容は1分程度にまとめておく
  • 氏名を名乗り、医師としての略歴について話す
  • 専門分野や取得している資格を入れつつわかりやすく話す

また、自己紹介で話す内容は以下を参考にしてください。

  • 出身大学と卒業年度
  • 医師になってからの略歴と専門分野
  • 現在の勤務先名、職務内容と職位
  • その他の専門医といった所持している資格
  • これまでの手術件数や症例数などの実績
  • その他のアピールポイント(学会発表のテーマや内容・研究内容など)

複数の資格やスキルがある場合、すべてを盛り込むと内容がわかりづらくなります。
そのため、面接では要点をまとめましょう。
どんなに素晴らしいスキルや経歴があっても、長すぎると面接官の聞く気持ちが低下します。
特に外科の場合、症例内容と症例数はまとめておくことがポイントです。

さらに、話す時の姿勢・声の大きさ・表情なども大切です。
面接時は背筋を伸ばし背もたれにもたれないようにして、明るくはきはきと答えることを意識してください。

2.退職理由

退職理由も定番の質問項目です。
面接官は退職理由を聞いて、転職しても長く勤めることができるかを判断します。

退職の理由を質問される時は、ストレートに「なぜ退職をしようと思ったのですか」などと聞かれます。
ストレートに聞かれて動揺する方も珍しくありません。
しかし、落ち着いてポジティブな内容で答えましょう。

以下が退職理由の回答例です。

■ 回答例 ■

私は〇〇病院に10年間勤務しました。
その間、◇◇を△件と●●手術を□件経験し、医師として恵まれた環境にあったと思います。
また、臨床業務のみならず委員会の長を務めるなどして多くのことを学びました。

しかし、10年目を迎え、自身の可能性を探求したいと考えました。
そのためには、新たな環境で、まだ学んでいない手技や考え方を吸収することが必要だと考え転職を希望しました。

ネガティブな理由で答えてしまうと、面接官は「転職後も同様の出来事があると辞めてしまうのではないのか」と考えます。
転職する本当の理由が「人間関係の不満」「上司の方針と合わなかった」などであっても、質問の答えとしては不適切です。

ネガティブな出来事をきっかけに、キャリアプランをどのように考えているかを伝えるとポジティブになります。

3.志望動機

志望動機はとても重要な質問項目です。
特に、競争率が激しい医療機関の場合、他の転職希望者よりも印象に残る志望動機であることが重要です。

面接官は志望動機を聞くことで、転職希望者が入職後にどのように貢献してくれるかを確認します。

また、転職希望者の医療感が職場に合っているかも確認しています。
そのため、転職先の方針や今後の展望などを調べることが重要です。
転職希望者のスキルが役立つと面接官が感じると、採用される可能性が高くなります。

しかし、回答としては失敗してしまったと感じやすい回答があります。
以下を参考にしてください。

  • 給与が高いから
  • 福利厚生がしっかりしているから
  • 家から近いから
  • 転職サイトの人に勧められたから

志望動機が上記の理由であったとしても、答えてはいけません。
志望動機の回答例は以下を参考にしてください。

■ 回答例 ■

私は、〇〇という医療を患者さんに提供することを第一に考えています。
貴院のウェブサイトを拝見し、理想とする医療の理念であることに強く共感しました。

貴院であれば、よりいっそう、高い志を持って医療に携わることができるのではないかと考えたことが志望理由です。
また、貴院は私が専門とする△△の治療を年間□□件行い、さらに、この分野の第一人者である××先生も在籍されていると承知しています。
私自身のスキルを活かして地域医療に携わり、貴院で勉強させていただきたいと思っています。

上記のように、志望動機では転職後にどの分野で自身が貢献できるかをアピールしましょう。

4.逆質問

面接が終わりごろになると、決まって「何か質問はありますか?」と質問されます。
この質問が逆質問です。
質問がなければ「特にありません」と答えるのも問題ありません。

しかし、逆質問の時も自身をアピールするタイミングです。
そのため、事前に質問事項をいくつか考えましょう。
内容は業務や働き方に関連することです。

反対に逆質問の内容として避けたい内容は、勤務体制や待遇面を意識した質問です。
事前の情報が少ない場合は例外ですが、これらは求人の内容に記載されています。
自身で調べたり確認したりすることでわかる内容は、逆質問として適しません。

たとえば、逆質問の内容として以下を参考にしてください。

■ 回答例 ■

貴院で勤務を開始してから確認したいことが出てくるかもしれませんが、現段階では特にありません。
ただ、育児中であり、子どものことで突然呼び出される可能性があります。
もしもの時のために家族でフォロー体制は話し合っていますが、調整がつかない時は予定外のお休みをいただくこともあるかもしれません。
そのような時、職場でのバックアップ体制はありますか?

現状を話しつつ、職場の環境を確認した回答例です。
逆質問は急に思いつかないこともあります。
そのため、事前にいくつか考えておきましょう。

転職後に後悔しないために面接時に確認すべきこと

せっかく面接を通って転職が叶っても、新しい職場で働き始めてから「思っていたのと違う」と感じてしまうのはもったいないことです。
ここからは、転職後に後悔しないために面接の場で確認しておきたいことをご紹介します。

1.面接時に職場のリサーチをする

面接は採用担当者に自分をアピールするだけでなく、先方の職場環境をリサーチする場でもあります。
事前の情報収集や求人情報の内容通りの仕事ができるのかや、情報収集でわからなかったことをはっきりさせておきましょう。
多くの医療機関で採用選考の際に院内見学を行っていますので、以下のポイントを中心に職場環境をチェックしてください。

  • 院内の雰囲気
  • 医療設備の充実度や機器・備品のメーカーなど
  • 医師の人数やシフトの体制
  • コメディカルの人数や連携体制
  • 使用薬剤の種類
  • 患者層や外来数

面接時には業務量や当直回数などの勤務条件も確認し、希望と異なるようであれば申し出てすり合わせを行います。

2.事前に待遇に関して明確にする

待遇面については、事前に確認して明確にしておいてください。
求人情報通りの給与がもらえるのか、賞与や当直手当はどのくらいかを知っておきましょう。

もし求人情報だけでわからないようであれば、面接の場で聞くまであやふやにしておくのではなく、転職エージェントを通じて確認してもらうのがおすすめです。
しかし、自力で転職活動をしていると事前確認ができないこともあるため、不明点は面接の場できちんと質問したほうがいいでしょう。
その際は、ワンクッションおいて丁寧かつソフトに質問するように心がけてください。
例としては、「恐縮ですが、待遇面で○○の点がわからなかったので教えていただくことは可能ですか?」といった感じです。

待遇面について確認・交渉する際の注意点

転職で収入アップを目指す場合や、ワークライフバランスを整えたい場合、勤務条件や給与条件は重要な判断材料となります。
特に給与に関しては、求人情報でも1,000万円〜1,500万円など幅のある書き方をしているケースが少なくありません。
求人を出している医療機関はあくまで規定に沿った額を提示していることが多く、このような場合、面接時に「給与はいくらぐらいがご希望ですか?」と聞かれることもあります。

転職エージェントを通して給与額の事前調整ができていないと、自力で交渉しなくてはなりません。そのためには自分の市場価値を知っておくことが大切です。
経験年数や持っている資格やスキル、これまで経験した症例などをもとに、相手を納得させるためには、今の自分の適性年収を調べておくことをおすすめします。
また、交渉の際には、前項でご紹介したように、クッション言葉を上手に使いながら、ソフトに意見が伝わるよう心がけましょう。

転職面接で落ちてしまった場合

面接に進んでも不採用となることもあります。
ここからは面接に落ちた場合の対策をご紹介します。

落ちた理由は問い合わせない

面接に落ちた場合、落ちた理由を確認したいと思うこともあるでしょう。
しかし不採用通知に対して本人が問い合わせても、通知されている内容以上のことを教えてくれません。

不採用通知が届いたということは、何かしら不採用になった理由があるという意味です。
そのため、第一志望の医療機関であっても、縁がなかったと思い次の転職活動に移りましょう。

面接に落ちてもショックを受けない

面接に落ちたからといってショックを受けて立ち止まってはいけません。
面接はあくまで同じ医療機関で働く仲間として、合う・合わないを判断しただけです。
そのため、自身の人格は否定されているわけではありません。

求人があれば複数の応募があり、たまたま自身の能力以上の面接希望者がいた可能性があります。落ちてもショックを受けずに転職活動を続けましょう。

面接は複数の医療機関を受けても問題ありません。
もし複数合格した場合、その中から自分の転職条件に該当する転職先を選ぶことも可能です。

転職面接が不安ならプロに相談しよう

自身で対策をしても面接に関する不安はなくなりません。
可能な限り安心したいと思っているでしょう。
そのような場合、転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職エージェント選びで迷っているなら『メッドアイ』がおすすめです。
メッドアイを利用すると、さまざまなサポートを受けることができます。

たとえば、以下の内容です。

  • 面接の日程調整や条件交渉
  • 入職前はもちろん、入職後もフォローアップ
  • 「履歴書」や「職務経歴書」等の作成のアドバイス

転職活動を一人で行うのは限界があります。
特に働きながら転職活動をする場合、思うように進みません。

医師専門の転職エージェントは、医師の転職に関してプロです。
未公開求人や医療機関の内部情報なども紹介してくれます。
「一人で転職活動は無理」と思っている方は、無料で利用できるメッドアイをチェックしてみましょう。

まとめ(医師の転職に必要な面接対策と失敗しないための注意点)

面接は準備が何よりも大切です。
たとえば、転職先の情報収集や面接で聞かれるであろう質問事項などです。

面接は誰が受けても緊張します。
そのため、さまざまなケースを想定して、事前にしっかりと準備し緊張を和らげることが重要です。
しかし、一人で面接の準備をしていても不安になります。

そのような時、医師専門の転職エージェントであるメッドアイを活用しましょう。
メッドアイは無料で利用でき、面接のアドバイスや転職後のフォローもしてくれます。
転職エージェントを活用して、転職活動を成功させてください。