医学部受験を突破し、入学後も努力を重ね医師になったものの、自分が医者に向いているかどうか不安に感じることもあるのではないでしょうか。
- 医師に向いている人・向いていない人の特徴は?
- 医師が向いていないと感じた時に何をすべき?
- そもそも打たれ弱いタイプもいる?
このような不安を抱える方に向けて、プロの転職エージェントが今後の働き方のヒントをお伝えしていきます。
苦労して取得した医師免許を活かせるのは臨床の場だけではありません。
ぜひ参考にしてください。
医師に向いている人にはどんな特徴がある?
そもそも医学部に入学した時点で高い学力を持つことの証明となるため、高度な知識が必要となる医師としての適性があると言えるでしょう。
しかし学力の高さだけが医師の適性ではありません。
ここでは、医師に向いている人の持つ特徴を詳しく見ていきましょう。
- 体力がある人
- コミュニケーション能力が高い人
- 明るく思いやりがある人
体力がある人
医師の仕事は体力勝負です。 あわせて読みたい
診療科によっては手術があったり、当直やオンコールがあったり長時間労働が強いられたりすることもあります。
一日中座ることがないほど忙しい日も少なくありません。
そのため体力のある人が医師に向いていると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
医師には高いコミュニケーション能力が求められます。
「信頼できる良い先生だ」と思ってもらうためには、腕の良さだけではなく患者さんとのコミュニケーションも大切です。
「説明がわかりやすい」「話しやすい」という医師の評判は、患者数の増加にもつながるでしょう。
また他職種とチームを組んで治療を行うという点においても、コミュニケーション能力の高さは必要であると言えます。 あわせて読みたい
明るく思いやりがある人
不安を抱えている患者さんの心を支えることも医師の仕事です。 あわせて読みたい
そのため病気を治したいと思う患者さんの気持ちを思いやることができない人は、医師という職業に向いていません。
明るく思いやりのある医師は、患者さんが病気の治療を進める上で重要な存在であると言えます。
医師に向いていない人はどんなタイプ?
激務に耐えうる体力と高いコミュニケーション能力、患者を思いやる気持ちがあり明るい性格の人が医師に向いている一方で、向いていないのはどのような人なのでしょうか。
「向いている人」の反対のタイプ
医師に向いていないのは「体力に自信がない人」「コミュニケーション能力が低い人」「思いやりがなく暗い性格の人」であると言えます。
体力がなければ仕事にならず、コミュニケーション能力や思いやりがなければ患者さんとのやり取りやチーム医療に支障を来し、治療に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
雑で大雑把なタイプ
患者さんへの検査の指示や処方箋などは、正確さが求められます。
また投薬は病態に合わせ細かな調整が必要です。
患者さんへの指示出しにミスがあった場合、重大な事故につながる可能性があるため、作業が雑でだらしない人は医師に向いていません。 あわせて読みたい
そもそも仕事が辛く感じやすい「HSP」とは
医師に向いているか向いていないかというよりも、感受性が高く周囲の刺激に敏感に反応してしまうという生まれ持った特性によって仕事が辛いと感じやすい人がいます。
ここでは、このような特性を持つ「HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼ばれる人の特徴などをご紹介します。
HSPの定義
HSPはアメリカの心理学者が提唱した概念に基づいています。
「とても感受性の高い人」と直訳することのできるHSPは、文字どおり感受性が高過ぎて周囲の刺激に対し敏感に反応してしまう気質を持った人のことです。
HSPの気質を持つ人は物事を深く考えてしまったり、相手の感情に影響されたり身の回りの些細な変化に気づきやすかったりといった性質があります。
HSPの特徴
HSPの特性を持つ人が感じたり悩んだりしやすいことの一例を以下に示します。
- ちょっとした生活の変化に混乱してしまう
- 他人の気分に左右されがちである
- 時間に対してやることが多過ぎると混乱してしまう
- 見られていたり競わされたりする場面では、いつもの力を発揮できない
- 小さな音や少しの匂いが気になる
- 大きな音や強い光が苦手である
- 音楽などの芸術に深く感化される
- 精巧な芸術作品や繊細な味・香りなどを好む
良くも悪くも「周囲の人や環境に影響されやすい気質」であることがHSPなのです。 あわせて読みたい
医師に向いていないと感じた時・試したい3つのこと
「やはり自分は医師に向いていない」と思いつつも取得した医師免許を無駄にしたくないという思いから、何とか病院での勤務を続けている人もいるでしょう。
しかし医師としての働き方にはさまざまな選択肢があります。
ここでは、医師に向いていないと感じた時に試してみるべきことをご紹介します。
- 職場を変更する
- 働き方を変更する
- 臨床以外を検討する
1.職場を変更する
「自分は医師に向いていないのでは?」と感じる場合、職場を変えてみることも一つの方法です。
現在働いている職場の人間関係や仕事内容が、自分に合っていないだけかもしれません。
やりたい仕事や労働条件の希望などを自分の中でしっかりと把握し、それに適う職場への転職を検討しましょう。
転職するにあたり不安がある場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。
忙しい医師に代わって、希望の条件にぴったりの職場を探してくれます。
2.働き方を変更する
「働き方が自分に合っていない」ことで医師に向いていないと感じているなら、働き方を変えるという方法もおすすめです。
医師の働き方は多様化しています。
勤務医であれば週5日、もしくはそれ以上のフルタイム(常勤)での勤務がほとんどですが、非常勤勤務や常勤プラス非常勤などといった働き方もあります。
また開業するという方法もあるでしょう。 あわせて読みたい
試しにスポットのバイトなどをやってみることも良い経験です。
今後の医師としての働き方のヒントとなり、人生のターニングポイントとなる可能性もあります。
3.臨床医以外を検討する
自分が医師に向いていないというよりも、病院勤務が楽しくないと感じているなら臨床以外を検討してみましょう。
例えば企業で働く人の健康を守る「産業医」は、医師免許を有していることが必須の職業です。 あわせて読みたい あわせて読みたい
臨床以外の職場であるとはいえ、患者さんと接した経験を持つ医師であれば比較的なじみやすい仕事であると言えるでしょう。
また製薬会社で医薬品の各種試験や新薬開発などに関わる「メディカルドクター」も、医師免許を活かせる仕事です。
博士号があったり英語力に自信があったりする人はメディカルドクターへの転職により有利に働く可能性がありますが、医療以外の事務的な作業や営業に携わることがあることも覚えておきましょう。
その他、自治体などの地域保険の分野で働く「公衆衛生医師」など公務員として働くという手もあります。 あわせて読みたい
臨床以外の転職については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
まとめ(医師に向いていないと感じた時)
医師に向いていないと感じる場合、性格というよりも今の職場環境が自分に合っていないことが影響している可能性もあります。
そのような時は医師としての働き方を変える、臨床以外の道を選ぶなどの方法がありますが、職場を変えてみることも一つの方法です。
まずは自分の特性や希望にマッチした職場への転職を検討してみたいと思ったら、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
医師専門転職エージェントの「メッドアイ」なら先生の希望をじっくりとうかがい、活躍できる職場をご紹介します。