医師として働いている方なら、一度はフリーランスとして働いていくことを考えてみてもよいのではないでしょうか?

長時間労働が問題になっている現代でも、医療現場では労働時間の問題は未だに改善できていません。
そのため、最近は自由度が高いフリーランスとして仕事をする医師も増えてきています

  • 医師がフリーランスになるには?
  • フリーランスになりやすい科は?
  • 医師がフリーランスになるメリットデメリットとは?

今回は上記のような悩みを持っている医師に向けて、フリーランスになることのメリット・デメリット、フリーランスとしての働き方の種類について解説します。

医師フリーランスでよくある働き方5選

昨今では医師の長時間労働が問題視されていて、2024年には医師の働き方改革が行われることも決まっています。

ただし、働き方改革を待たずにフリーランスとして働くことを選択する医師もいるでしょう。
ここでは、フリーランスの医師の働き方を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

(1) 定期非常勤

定期非常勤とは、週に3回程度の勤務をおよそ半年から1年程度続ける働き方です。
柔軟な働き方が実現でき、医師の転職理由でも多い「家庭・生活事情」の点が解決されます。

長時間労働に縛られる心配がなくなることで、子育てをしながら、また大切な家族と時間を共有しながら働けるようになります。
収入面でも、比較的安定した収入を手に入れやすいことも特徴です。
この働き方で重要なのは、好条件の仕事に定期的に出られるかという点です。

(2) スポットバイト

スポットバイトとは、定期非常勤よりも更に短い時間で、特定の1日や数時間だけ勤務する働き方です。単発バイトをイメージするとわかりやすいかもしれません。
スポットバイトは主に常勤医師の不在時に埋め合わせとして働くため、学会や夏休み、年末年始に需要があります。

求人は高時給が多い傾向にあります。定期非常勤よりさらに自由度が高いことが特徴です。

(3) 定期非常勤とスポットバイトの組み合わせ

フリーランスで働く医師の多くが、定期非常勤とスポットバイトを組み合わせて働いています。
定期非常勤として安定した収入の柱を作りつつ、隙間時間をスポットバイトで稼ぐという方法で、プライベートと仕事のバランスを取りやすいのが特徴です。

ただし、スポットバイトは基本的に常勤医師の埋め合わせであるため、いつも希望の仕事が見つかるとは限りません。
そのため、ある程度の基盤を持つことは大切だと考えるフリーランスの医師も少なくありません。

(4) 臨床以外のアルバイト・パート

医局を辞めて医師免許と独自のスキルを活かしながら、アルバイト・パートとして開業医をサポートする形で、診療所等で勤務する道もあります。

このように、臨床を離れストレスが少ない働き方で、フリーランス生活を送る医師もいます。

(5) 医師以外の仕事の掛け持ち

医師以外の仕事を掛け持ちするフリーランスもいます
例えば、産業医や研究員としての仕事をしながら副業として当直アルバイトをする方法があります。

他にも副業として医学知識を生かして商品を説明し、アフィリエイトなどで稼ぐ働き方も挙げられるでしょう。

フリーランスになりやすいのは「麻酔科医」

医師の中でもっともフリーランスになりやすいのは「麻酔科医」です。
麻酔科医が慢性的に不足していることと、業務形態が特殊であることが理由です。

麻酔科医の不足は深刻で、手術の時に1人の麻酔科医が数件の手術を同時に担当することが多くあります。
麻酔科医はあくまでも麻酔を打つことが仕事です。そのため、基本的に手術が終われば帰宅できます。また、術後経過の責任が軽いのも特徴です。

医師がフリーランスになる3つのメリット

ここまで医師がフリーランスとして働き方についてお話してきました。
ここからは医師がフリーランスになる3つのメリットについて解説します。

  1. 年収アップの期待
  2. 休日や働く時間を自由に調節できる
  3. 人間関係のトラブルから解放される

①年収アップの期待

勤務医師でなくなることにより、年収が下がると思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、一概に年収が下がるとは言い切れない場合もあります。

例えばスポットバイトの場合、同じ1時間でも常勤より給料が高いケースが多くあります。
時給換算で給与がもらえるスポットバイトの方が、常勤医師よりも多くの収入を期待できるためです。
つまりスポットバイトで常勤の医師と同じ時間働くことで、年収アップは十分考えられます

②休日や働く時間を自由に調節できる

フリーランスの医師は、休日や勤務時間を自分の都合に合わせて自由に調節できます。
自由にスケジュールを組めることこそフリーランスで働く最大のメリットであるという方は少なくありません。

実際にフリーランスになった医師に良かった点を尋ねたところ、やはり自分の時間ができ、家族とも時間を共有でき、QOLが向上したと答える医師が大半でした。
定勤医師が非常に負担だと感じるオンコールも、フリーランスだと対応することはめったにありません。

③人間関係のトラブルから解放される

人間関係の悩みから解放されるのもフリーランスの魅力です。
病院という組織に勤めると、どうしても上司や同期、部下などとの人間関係によるトラブルが発生します。

組織の歯車として協調性を求められ、人間関係に悩み退職する人は多くいます。
フリーランスになることで、常勤よりは人間関係の負担は軽減できるでしょう。

医師がフリーランスになるデメリット

ここまでフリーランスとして働くことのメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。
ここからは医師がフリーランスとして働くことのデメリットについて解説します。

①仕事が不安定になる

定期非常勤として務めていても、病院が定勤の医師を雇うことにより解雇されるケースもあります

またスポットバイトも案件は多いですが、不定期であることに変わりはありません。本当に働きたいタイミング、希望の内容で働けるかはその時になってみないとわからない場合が多いです。

②税金や保険料、年金などの手続き

雇用されている状態だと税金や保険料、年金を気にする必要はありません。しかし、フリーランスだとそうはいきません。

フリーランスは、自分で確定申告や税務業務をしなくてはいけません。
さらに家や車などの大きな買い物をする際も、信用問題の観点から銀行から融資が通らないことがあります。カードローンを組めないケースもあるでしょう。


医師がフリーランスになる前に注意するべきこと

フリーランスとしてある程度満足のいく収入を得るには、経験数や専門医資格など医師としてのスキルがないと難しいでしょう。
自分自身の今の市場価値を知る意味でも、まずは転職エージェントなどに相談することをおすすめします。

ここまでの解説を読んで、フリーランスになることを決めた人も、まだ検討段階の人も、転職エージェント・メッドアイに相談してみてはいかがでしょうか?

メッドアイは転職エージェントですが、長時間労働が問題となっている医師のQOLを向上させる目的でフリーランスの支援も無料で行っています。

まとめ(医師フリーランスの働き方)

今回は、フリーランスを目指す医師に向けた内容を紹介しました。

医師がフリーランスになるのはメリットもあれば、当然デメリットも存在します。
今回紹介したおすすめの働き方を参考に、フリーランスとしての進路を具体化してみてはいかがでしょうか。

とはいえ、いきなりフリーランスを目指すことに不安を覚える方もいるでしょう。
本記事で紹介した転職エージェントの「メッドアイ」であれば、フリーランスとして活動を検討する医師をサポートできます
ぜひメッドアイに登録し、フリーランスとしての活動をスタートさせてみてはいかがでしょうか。