今いる職場を離れて、新しい場所で働きたいと考えていませんか?
医師を辞めたいと感じる理由は、職場や業務内容に対しての不満や、今後のキャリアなどさまざまです。
今回は、医師を辞めたいと考えている方に向けて、主な退職理由や辞めた後の転職先について詳しく紹介します。
この記事を読めば、どのような理由で退職する医師が多いのか分かるだけでなく、退職後のキャリアに関する不安も軽減できます。新たな道に進もうと考えている医師の方はもちろん、今後退職を検討する可能性がある方もぜひ参考にしてください。
記事の最後では、退職に関する悩みの解消やサポートを依頼できる転職エージェントも紹介しているので、あわせてご覧ください。
医師を辞めたいと思う理由5選
医師を辞めたいと思う理由には、主に以下の5つが挙げられます。
- 心身に不調をきたしている
- 職場の人間関係
- 給与・待遇への不満
- 過剰な業務負荷
- 患者の命を扱うプレッシャー
ここでは、それぞれの理由について深掘りしていきます。
①心身に不調をきたしている
心身に不調をきたして転職する医師はとても多いです。
心身共に健康でないと、安定した勤務は難しいでしょう。ストレスが原因で出勤できなくなったり、やりがいを感じられなくなったりします。
また、オーバーワークにより体調を崩してしまうことも退職の理由として挙げられます。メンタル面の不調で体の健康も害する時もあるため、注意しなければなりません。
心身の健康は自覚症状がない場合も多いため非常に厄介です。以下の症状に該当している場合は、心身に不調をきたしていると考えて良いでしょう。
- 集中力が続かない
- 食欲が落ちた
- 体重の増減が激しい
- 朝起きられなくなった
- 夜も眠れない
- ネガティブになりやすい
心身の不調を放置してしまうと、うつを発症してしまうこともあります。少しでも異常を感じたらすぐに診断・治療を受け、必要であれば退職も検討しましょう。 あわせて読みたい
②職場の人間関係
医師の多くが職場での人間関係に関する悩みを抱えています。たとえば、医局内での上下関係が挙げられるでしょう。同僚との対立なども、人間関係の悩みに直結する事象です。
医局内には医師だけではなく、看護師や薬剤師、コメディカルや事務スタッフなど、いわゆる他職種の人間も多く在籍しています。他職種との連携がうまく取れないことで、人間関係の悩みを抱える医師もいるでしょう。
また、医局や部門間の権力闘争、人事異動による環境の変化など、さまざまな要因で医師を取り巻く人間関係は変化します。人間関係の複雑化が原因で居心地が悪くなり、退職を考える医師も多いのではないでしょうか。
変化も多く、複雑化しやすい医療現場の人間関係に疲れてしまった場合は、思い切って別職種への転職を検討するのもおすすめです。 あわせて読みたい あわせて読みたい
③給与・待遇への不満
激務にもかかわらず、年収が低い医療現場に在籍している医師もいるでしょう。
給与や待遇面の不満が大きい場合は、収入を重視した転職活動がおすすめです。
給与・待遇面の不満を抱えたまま仕事をすることは、心身の不調にも直結します。今のペースで働き続けるのが割に合わないと感じているのであれば、転職を検討しましょう。
将来的に、子どもの進学や親の介護で金銭的負担が増える方も多いでしょう。現在の給与・待遇で生活が困窮しそうであれば、家族のためにも今いる職場から離れることをおすすめします。 あわせて読みたい
④過剰な業務負荷
残業が多く、過剰な業務負荷が発生しやすいことも、医師を辞めたいと感じる理由のひとつです。
いわゆる「過労死ライン」に該当する月の平均残業時間は、80時間とされています。
厚生労働省が発表したデータによると、全体の40%が80時間を超える残業をしているという結果が出ていました。
参考:医師の働き方改革について
過剰な業務負荷は、心身の不調や給与面への不満にも直結します。
「過剰な激務で体調を崩した」
「業務負荷がかかる割に待遇がよくならない」
上記のように感じた場合は、無理をせず新しい環境に進む準備をはじめましょう。 あわせて読みたい
⑤患者の命を扱うプレッシャー
医師の業務には、患者の命を左右するという大きなプレッシャーがのしかかります。失敗が許されない環境下で、プレッシャーに耐えられず辞めてしまう医師もいるでしょう。
医療ミスをして、患者の命を奪ってしまうのではと想像して苦しむ医師もいます。また、プレッシャーが原因で心身の不調につながってしまうことも少なくありません。
人の命を預かる責任で追い詰められていると感じるのであれば、いっそ別業種への転職を検討するのも良いかもしれません。
辞めた後の転職先の例
現在の職場を辞めたとしても、今後の長い人生で仕事をすることを辞めるわけにはいきません。
ここでは、医師を辞めた後の転職先について例をいくつか紹介します。
医師を辞めても新しい場所は選べるので、安心してください。
別の医療機関への転職
現在の職場を辞めて、新しい医療機関に移ることで転職前のストレスから解放されるかもしれません。
大学病院など規模の大きい医療機関で働いている方が民間医療機関に移るケースも多いです。これまでの経験や資格を、違う環境で発揮できるキャリアを選択するのもおすすめです。 あわせて読みたい
開業医になる
充分な経験がある医師であれば、開業することもひとつです。
ご自身で開業してしまえば勤務時間も自由になり、待遇面でのストレスを抱えることもないでしょう。また、自身のスキルに特化した専門的な医療現場として立ち上げることも可能です。 あわせて読みたい
アルバイト医への転職
責任や過労によるストレスから解放されたい場合は、アルバイト医の求人を探して転職するのもおすすめです。
アルバイト医であれば責任や過労からは解放されるでしょう。ただし、高収入を期待したい場合はおすすめできないため、アルバイト医への転職は熟考したうえで実施してください。 あわせて読みたい
研究員になる
これまで医療現場で経験してきた知見を活かし、研究員として研究所に勤務するのもおすすめです。
人命を直接扱うことがなくなるため、過度のプレッシャーからは解放されるでしょう。一方で、患者と触れ合う機会が少なくなってやりがいを感じなくなる場合もあるため、注意してください。 あわせて読みたい
辞めたいけど辞められない医師の特徴と対策
辞めたいからといってすぐに転職・退職できれば苦労はしないでしょう。
以下の特徴に当てはまる医師は、今いる職場を辞めたくても辞められない傾向にあります。
- 上司に退職の話をしづらい
- 会社や同僚に申し訳ない
- 退職日までの間、職場で気まずい思いをしそう
- お金や生活に不安がある
- 次の仕事が決まっていない
- 辞めたら後悔するのではと不安になる
- 人手不足で引き止められそう
ここでは、辞めたいけど辞められない医師の特徴について解説し、その対策についても触れていきます。
上司に退職の話をしづらい
退職の話は上司にすることが多いでしょう。
退職の話をしづらいからという理由でいつまでも話せず、負担だけがかかる場合も少なくありません。直属の上司に相談しづらい場合は、人事部や関連部署に相談し、間接的に上司へ伝えてもらいましょう。 あわせて読みたい
会社や同僚に申し訳ない
会社や同僚に負担をかけたくないという理由で、退職できない方もいるでしょう。
とはいえ、申し訳ないという理由で自分を追い詰めてしまうことは決して良いことではありません。引き継ぎや育成などをしっかり行い、自分が抜けても問題ない環境を整備すれば、後ろめたさを感じず退職できます。
退職日までの間、職場で気まずい思いをしそう
退職を理由に、上司だけでなく同僚からも「冷たい視線が向けられるのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。納得のいく退職理由を説明し、周りの人に迷惑をかけない形で退職するようにしましょう。
お金や生活に不安がある
転職後の給与や生活が不安で、今いる職場を辞められない医師もいるでしょう。
その場合は転職エージェントなどを活用し、待遇面が下がらない職場を探すことが大切です。また、これまでの経験が0になるわけではないため、今後さらにステップアップするための一時的な減給と考えるのもおすすめです。
次の仕事が決まっていない
そもそも次の仕事が決まっていない場合は、退職自体がおすすめできません。
退職後の見通しがある程度立っている状態で転職しましょう。今いる職場業務が忙しく、転職活動ができない場合は、転職エージェントの力を借りるのがおすすめです。理想の退職時期についても相談できるので、利用してみてはいかがでしょうか。 あわせて読みたい
辞めたら後悔するのではと不安になる
辞めた後に後悔するかどうかは、辞めてみないとわかりません。もし辞めた後の後悔がネックになっている場合は、今一度現状について整理してみましょう。
「退職するほどの不満なのか?」と客観的に考えることで、今いる職場に残る選択肢が生まれるかもしれません。そのうえでやはり転職すべきという答えが出たのであれば、自分を信じて転職活動を進めましょう。 あわせて読みたい
人手不足で引き止められそう
自分が抜けた後の穴をどう埋めるのか、気になって辞められないという方もいるでしょう。しかし、退職後の人員補充はあくまで会社の仕事です。自分が抜けた後のことよりも、今後の自分がどうありたいかを優先してください。 あわせて読みたい
退職する前にプロへの相談がおすすめ
退職する前には、医師専門の求人情報が豊富な転職エージェントへの相談がおすすめです。
- 退職
- 休職
- 転職
のどれを選択するとしても、人生における大きな岐路であることに変わりはありません。
退職したいと考えていても、同僚や上司には相談できないと感じる方も少なくありません。
転職エージェントは転職サポートだけでなく、職場環境に関するアドバイスや回答がもらえます。周りに相談できない悩みを打ち明けるいい機会になるかもしれません。
同じような悩みを抱えている方のサポート経験も豊富なので、ご自身のキャリアプランに合わせた目線で話を聞いてくれるでしょう。場合によっては、医者を続けたいと決意できる可能性もあります。
医師を辞めたいという考えが芽生えたらすぐに行動するのではなく、まずは転職エージェントにサポートを求めてみましょう。ご自身だけでは考えられなかった新たな選択肢が生まれるかもしれません。
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まとめ(医師を辞めたい退職理由)
今回は、仕事を辞めたいと考えている医師に向けて、主な退職理由や退職後のキャリアについて解説しました。
医師が退職を考える理由は、心身の不調や人間関係、待遇や業務負荷などが挙げられます。命を扱うプレッシャーから解放されたいと考える方も多いでしょう。
退職後のキャリアは、別の医療機関やアルバイト医、開業医などさまざまです。ただし、職場への負い目や今後の不安を理由に、辞められないままでいる医師も多いでしょう。
辞めたいと思った仕事を続けることは、心身共に大きな負担がかかります。不満・負担を溜め込みすぎないよう、「メッドアイ」などの転職エージェントを頼りましょう。
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今回紹介した内容が、医師を辞めたいと考えている方の背中を押せれば幸いです。ご自身の現況や今後と照らし合わせて、最適な道を進んでください。